
ロンドン・ウェストエンドで公演されているミュージカルの中で、子どもから大人までに愛されるミュージカル『Wicked/ウィキッド』を鑑賞してきました。
『Wicked/ウィキッド』
Wickedは2003年からアメリカのブロードウェイ公演から始まったミュージカルです。ブロードウェイでの成功を機に、ロンドンのウェストエンドをはじめ世界中で上演されています。
日本でもユニバーサルスタジオジャパンや劇団四季によってミュー ジカル公演されていました。
ロンドンでは2006年からウェストエンドで公演されており、歴代13位に入るロングラン・ミュージカルです。
『オズの魔法使い』の裏話として、西の悪い魔女・ エルファバと南の良い魔女・ グリンダの知られざる友情を描いたストーリーです。
ロンドン公演情報
ロンドンでの公演は、月曜日から土曜日までは毎日19:30から公演が開催されています。
また水曜日と土曜日に至っては、昼公演も開催されており、昼公演は14:30~です。
一番安いチケットは、£22~あります。
https://www.wickedthemusical. co.uk/
『ウィキッド』あらすじ
ストーリーはオズの国民が「西の悪い魔女エルファバ」 が死んだニュースを聞き、喜ぶ場面からスタートします。 エルファバの母親は浮気をしていました。 浮気相手に緑の薬を飲まされて、子どもを身ごもり出産することとなります。しかしこの緑の薬のせいで子ども(エルファバ) の肌は緑だったのです。そのせいで彼女は嫌われていました。
オズの国民が以前耳にした、「南の良い魔女グリンダ」と「 西の悪い魔女エルファバ」には交友があったという噂が本当か、グリンダに問います。
そこでグリンダが過去を思い返す、というスタイルで物語の本編が始まります。
当時の名前はガリンダだったグリンダと、エルファバは魔法学校「シズ大学」に同時期に入学します。
華やかで人気者のガリンダと生真面目で地味なエルファバはひょんなことから、大学の寮で同室になり、そりの合わないルームメイトをお互いに嘆きます。
大学の教授がエルファバの魔力の強さを発掘し、将来オズの魔法使いの右腕になり活躍できると言います。
大学の授業ではヤギのディラモンド教授の授業が、動物排斥運動団体によって中断させられてしまいます。何者かによってオズの動物たちからしゃべる能力が奪われている事を知ったエルファバは、オズの魔法使いに相談したいと考えます。
学校のとあるパーティーをきっかけに、エルファバとガリンダは仲良くなります。仲良くなった証として、お互いに秘密を教えあうことにしました。
エルファバは妹のネッサローズの足が悪いのは、 母親がネッサローズの出産前にエルファバの様に緑の子どもが生まれないようにとある植物を食べすぎたからだと打ち明けます。 一方、 ガリンダはウィンキー国の王子であり学校で人気者のお気楽なフィエロと結婚することを打ち明けます。まだフィエロはこの事を知らないのですが、、、
翌日ヤギのディラモンド先生が追放され、新しい先生がライオンの子どもを檻に入れて現れ、これから動物はこのライオンの子どもの様に言葉を失うと宣言します。
そのことに起こったエルファバとフィエロはライオンを新しい教授から盗み、開放します。 このことを通じ二人はお互いに心が惹かれあったことを感じますが、その場を後にします。
その後エルファバの力を発掘した大学の教授がオズの魔法使いがエルファバに会いたがっていると伝え、謁見することが決まりました。
エルファバは親友になったガリンダと一緒にオズの魔法使いに会いに行くになりました。
オズの魔法使いは実は魔力がなく、来客に会う際は特殊効果を使用していました。 しかしエルファバが謁見した際は普通の男性の恰好で現れ、オズの魔法使いはエルファバに彼の力になるように依頼したのです。力がない彼はエルファバの魔力が必要だったのです。
エルファバは魔法使いに協力することを拒むと、大学教授と魔法使いによって、エルファバは「西の悪い魔女/ The Wicked」として汚名を背負わされます。
グリンダにとって世間の好感度が一番大切だったため、グリンダはエルファバと一緒には逃亡せず汚名を返上します。
エルファバが最終的に逃げ込んだのはフィエロの元でした。二人は愛を確かめ合い、一緒に逃げることにします。
エルファバを捕えるために妹のネッサローズの身が危険にさらされている事を知ったエルファバですが、もう時が遅いことを知ります。
エルファバは自分と関わる人が不幸になること感じ、グリンダに自分は「悪い魔女」 として汚名を晴らさないようにお願いをし、またグリンダにオズで権力を握ってほしいお願いをします。 固い約束を二人は結び、友情を確認します。
エルファバはフィエロと密かに誰も知らない場所で暮らし、グリンダは「いい魔女」としてオズ政府の再編を宣言します。
おすすめ度★★★★
話の展開が早い
ストーリーの中で多くの出来事が起こるので、話の展開が早く、観ていて全く飽きませんでした。
あらすじでご紹介した通り、ウィキッドのストーリーの筋となるメイン部分に加え、そのメイン部分とグリンダとエルファバの二人のメインキャラクタ ーを取り巻くキャラクターの物語もあり、盛沢山でした。次から次へと話が進むため、全く飽きません。
舞台ステージが豪勢
私が観たことのある他のミュージカルに比べ、ステージセットが凝っていて豪華だったのも見どころの一つです。
限られたスペースのステージを最小限のセットを工夫して利用した舞台セットも感動しますが、ウィキッドの舞台セットは手が込んでいて、お金がかかっていて、ウィキッドのファンタジーの世界にぴったりな豪勢でその世界にぴったり入り込めるようなセットが素敵です。
歌がキャッチ―
ミュージカルと言えばやはり音楽が重要です。
『マンマ・ミーア』や『Tina』 の様に既にある音楽を使用して作られたミュージカルではもちろん音楽が盛り上がりますが、『ウィキッド』 でもとても耳に残る歌が多く、ミュージカルを見終わった後でも頭の中でヘビロテでした。
メッセージ性のあるストーリー
動物から言葉を奪う権力者、肌の色が緑ということで嫌われてしまっていたエルファバ、 三角関係の恋模様、オズの魔法使いの腐敗政治など、ストーリーがカバーしている範囲が広く、どれも現代の社会で話題になているニュースな出来事と重なり、考えさせられる場面もあります。
特にエルファバとグリンダは全く違た過去を持ち、境遇を持ち、違った性格です。
そんな二人ですが、お互いに認め合い、お互いに最終的にそれぞれ求めているものを手にし幸せになります 。
違いを認め合いながらも、自分の幸せをきちんと見つめられる二人のキャラクターからのメッ セージは大きく感じました。
子どもも楽しめる
物語がファンタジーで更に舞台セット自体も豪勢、そして歌も子どもが好きそうな可愛らしい音をしようした曲も多く、子どもが楽しめるミュージカルだと思いました。
音楽の素晴らしさと豪勢な舞台セットで、子どもでも飽きずに楽しめるミュージカルになっています。
「オズの魔法使い」 の裏話ということで子どもにも興味の沸くストーリーです。そしてただの物語ではなく、その裏に秘められたメッセージ性も子どもにオススメなミュージカ ルな理由です。
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