ティナ・ターナーについてのミュージカル『Tina - The Tina Turner Musical』を鑑賞してきました。
最後に大盛り上がりで素晴らしいミュージカルでした。
『Tina - The Tina Turner Musical』
『Tina - The Tina Turner Musical』は8度のグラミー賞に輝き、「 ロックンロールの女王」や「最も成功した女性ロック・アーティス ト」と呼ばれるティナ・ターナーについてのミュージカルです。
2018年4月からロンドンにあるAldwych Theatreで公開されており、 大変話題になっているミュージカルです。
その人気から今年2019年3月からはドイツのハンブルグでミュ ージカル公演が始まり、2019年11月からはアメリカブロードウェイにても公演が始まります。更には来年2020年2月からは オランダでも公演されることが決まっており、 まさに今注目のミュージカル作品です。
ミュージカル『ティナ』
あらすじ
物語はティナ・ターナーの人生のうち、ティナが子どものころから40代になるまでをカバーしています。
ティナが子どものころ(当時の名前はアンナ・メイ)、 教会での大声で美声を披露しながら歌うシーンから物語が始まりま す。ティナの両親は関係がうまくいっていなく、 ティナの母親はティナの姉を連れて家を出てしまい、 ティナは祖母に育てられます。
数年後、 成長したティナはセントルイスにいる母と姉の元の呼ばれます。 姉によってセントルイスの夜の世界を紹介されたティナはロック業界に大きな影響を与え、のちにティナの夫となるアイク・ ターナーと出会い、 アイクのパフォーマンスに参加することとなります。
アイクのパフォーマンスに参加し、 異才を表したティナはアイクに引き抜かれアイクのバンドに参加することとなります。
アイクによって「ティナ・ターナー」 というステージ名が付けられ、 アイクとともにパフォーマンスをし、成功していきます。 ティナはレイモンドというアイクのバンドメンバーに心惹かれてい たのですが、アイクから結婚を申し込まれ、 ティナはレイモンドの子を身ごもっているにも関わらず、 アイクと結婚することになります。
ティナとアイクの結婚はうまくいかず、アイクによる家庭内暴力でティナは何年も苦しみました。 ティナはアイクの元を離れるようにアドバイスを受けていましたが 、長年耐え忍びます。
しかし遂に、 バックステージでの暴力にまで及びティナはアイクの元を離れることを決意します。
アイクの元を離れたティナは、40際間近の黒人女性ということでレコード会社との契約が取れず、 またアイクと共に出した曲の著作権はすべてアイクのものになってしまい、生計をたてられずにいました。
デモテープをレコード会社に配っているところで、 ティナの大ファンだったロジャーというオーストラリア人の音楽プロデューサーに出会います。
ロジャーの猛アタックによりティナはティナのつらい時期を共にしたマネージャーのロンダの反対を押し切り、 マネージャーとしてではなく姉妹のような関係として応援してほしいと伝え、ロジャーとの新しい挑戦を始めます。
ロジャーとのレコーディングのためにティナはロンドンへ向かいます。そこでドイツ人エーウィンと出会い、心惹かれます。
ティナはロックンローラーへ転身しようと決めますが、 ロジャーのアドバイスにうまく対応できません。 レコード会社へのパフォーマンスショーのために準備をしている際 に、ティナはロジャーの指示に歯向かい、もうだれの操市人形にもならない事を決意します。
そこでティナは準備のためにいたスタッフ全員に席を外すことをお願いし、ティナが信じていた仏教の「南無阿弥陀仏」を唱え、 落ち着きを取り戻そうとします。そうすると子どもの頃の自分と祖母が現れ、 ティナを励ましてくれました。 ショーケースは大成功だったのですが、 レコード会社は彼女が黒人女性であることで差別をし、契約をしてくれませんでした。
ロジャーはティナをアメリカへ連れ戻し、アメリカツアーをすることを決めます。エーウィンがティナにロンドンにとどまることを頼みますが、ティナはそれを断りアメリカに帰ります。
ティナのアメリカツアーは大成功をおさめ、レコード会社が彼女を契約できないかと懇願するほどでした。
そんな中ティナの母親が病で入院したとのニュースが入ってきます。ティナは病院へ駆けつけました。 すると病院にはアイクが基義理の息子としてその場にいました。ティナはアイクに謝るように言いましたが、 アイクはティアに謝ることができず、ティアの前からいなくなります。 ティナとティナの母親は対立したまま、ティナの母親は亡くなってしまいます。
悲しみに暮れながらもティナはブラジルで18万人の観客の前でコ ンサートを行います。コンサートにエーウィンも駆けつけ、 ティナはステージに立ち、コンサートはアンコールが鳴りやまないほどの大成功となります。
苦労をしながらも、 ロックスターとして成功をつかみ取ったティナの半生が描かれてい るミュージカルです。
ミュージカル『ティナ』みどころ
ティナ・ターナーの名曲が盛沢山
さすが「ロックンロールの女王」と呼ばれているティナ・ ターナー。
彼女の曲はどれも最高でした。
正直言うとティナ・ターナーの世代ではないので、ティナ・ ターナーの曲は全く知らなかったのですが、それでも聞いたことのある曲がありましたし、聞いたことのない曲でもどの曲も素晴らしい曲でした。
ティナ・ターナーにはまりそうです。
平日の昼間の公演に行ったので、観客は60+歳の方が多くいました。そんな方々にとっては、きっと若い時に聞いていた懐かしのヒット曲で、私とは違ったこのミュージカルの楽しみ方を味わっているのかな、と思いました。
ティナ・ターナーのファンの方も、ティナ・ ターナーを知らない方も、 みんなが楽しめるミュージカルだと思います。
「ロックンロールの女王」ティナ・ターナーについて知れる
ティナ・ターナの名前は知っていましたが、 彼女については何も知らず。。。
ロンドンでティナ・ ターナのミュージカルが大人気になっているとの噂も聞いていまし たが、ティナ・ターナのことをあまり知らなかったです。
しかし一世を風靡し、「ロックンロールの女王」 と呼ばれるようになった彼女の人生は、やはり興味深かったです。
多くの有名アーティストの人生に山あり谷ありなのと同様に、 ティナ・ターナの人生の山あり谷ありでした。でもスーパースターになる人はきっと、山も谷も苦労しながら乗り越えられたからスーパースターなんだろうな、と思いました。
英語が分からなくてもストーリーが分かりやすい
正直言うとストーリーはよくあるスーパースターの苦労を描いた物語でした。苦労の種類がいろいろあると思いますが、スーパースターの人生を取り扱った物語には、付き物です。
その分英語に自信のない方にもわかりやすいストーリーだと思いま す。英語に自信がない方でもロンドンでミュージカルを楽しみたい方にオススメのミュージカルです。
最後の盛り上がりが最高
このミュージカルの最後はまさにティナ・ ターナのライブの様でした。
ミュージカルは最後にティナがブラジルでコンサートを大成功させ る場面で終了します。 ミュージカル終了と共にスタンディングオベーション。 そこからキャストの紹介がされ、 そのまま観客は総立ち状態でティナ・ ターナの曲でのライブ状態になりました。
年配の観客の方が多かったのですが、 年齢なんてこちらの人には関係ありません。
盛り上がり具合はまるで本物のティナ・ ターナのライブなんではないか、というくらいでした。
ミュージカルの最後の最後で大盛り上がりで更に会場が一体になった雰囲気で終わったので、満足感たっぷりで会場を後にしました。
ミュージカル全体を通しても大満足の内容でしたし、 最後の大盛り上がりが盛大で、 満足度を更にアップさせてくれました。
ティナ・ターナのことを全然知らなくとも楽しめて、また英語力に自信がなくとも楽しめるミュージカルの『Tina - The Tina Turner Musical』。
最高に盛り上がり、1度見た私でももう一度行ってもいいなと思うほどの作品でした。
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