オックスフォードに観光に行ってきました。
何度か訪れているオックスフォードですが、毎回行くたびにオックスフォードのカレッジが観光のメインとなってしまい、他にもたくさん面白い場所があるのに行けずにいました。
そこで、今回オックスフォードへ行った目的は2つです。
クライストチャーチカレッジに宿泊してホグワーツの大広間での朝食は本当に夢のような体験でしたが、今回のオックスフォード観光はそれ以外にも沢山素晴らしい場所に行くことができました。
今回はそれを「大学以外のオックスフォード観光」と題し、まとめたいと思います。
- アシュモレアン博物館
- オックスフォード大学自然史博物館
- ピットリバース博物館
- ギネスブックにも載った巨大本屋「Blackwell’s」
- 著名人が訪れたパブ「The Turf Tavern(ターフ・タバーン)」
- オックスフォードでの食事
- 大学だけじゃない!オックスフォード観光:まとめ
アシュモレアン博物館
アシュモレアン博物館はイギリス最古の博物館です。開館したのはなんと1683年。
博物館自体にも長い歴史があるだけでなく、貯蔵品もすごいものばかり。世界各地の歴史ある貴重品が展示されています。無料で世界各地の人類の歴史の遺物を実際に目の前にみられる素晴らしい博物館です。
展示品が多く一体どこを見ていいのやら、と思われる方も多いと思います。
私も展示品の多さに情報過多になりかけていたのですが、博物館のスタッフの方が特にお勧めする貴重な展示品を教えてくださいました。
その中から特に私が感動した展示品は2つ。
1、ガイ・フォークスが捕まった時に持っていたランタン
イギリスでは11月5日は「ガイ・フォークスデー」や「ボンファイヤーナイト」と呼ばれている、記念日です。
1605年、当時のイギリスの王ジェームス1世は英国国教会を擁護していました。それに反対するカトリック派が国王や国会議員が国会に一斉に集まる日に国会議事堂の地下に大呂の火薬を準備し、爆破させる陰謀を企てます。その首謀者がガイ・フォークスでした。
結果的には陰謀が密告され、ガイ・フォークスは国会議事堂の地下で大量の火薬の近くでランタンを持っているところで捕まってしまいます。
そのガイ・フォークスが持っていたランタンがアシュモレアン博物館に展示されています。
イギリスでは毎年陰謀が失敗したことをお祭りするため、11月5日には花火や大きな薪(ボンファイヤー)でお祝いします。こんな歴史的な品が、アシュモレアン博物館で無料でみられることに感動しました。
2、アルフレッド大王の宝石
イギリスのアングロサクソン時代で最も有名な王様、アルフレッド大王。
まだイングランドが1つの国になっておらず7つの国に分かれていた頃、アルフレッドと彼の息子エドワードがイングランド王国として1つの国になる基礎を築きます。
そのため、アルフレッド大王はイギリスの歴史の中で重要な人物の一人です。
そんなアルフレッド大王の宝石がアシュモレアン博物館に展示されていました。
800年代後半の宝石です。1200年以上の年月を超えて残っていることに感動します。
このアルフレッド大王の宝石の面白いところは、宝石に「アルフレッド大王に命じられ作られた」と書かれているところです。1200年以上も経っている宝石がどうしてアルフレッド大王の物だったのかがわかるのだろうと不思議に思っていた私にとっては、仰天な展示品でした。
オックスフォード大学自然史博物館
オックスフォード大学自然史博物館は、単にオックスフォード大学博物館とも呼ばれています。
ロンドンにある自然史博物館の様に自然史標本がたくさん展示されています。
ロンドンのものより小ぶりなオックスフォード自然史博物館は、頭がパンクしない程度で見学できるのでとてもよかったです。
様々なはく製や骨格標本が展示されていて、子どもも興味をもって楽しめる博物館です。私が行った際も見学者の半分以上は子ども連れのファミリーでした。
このオックスフォード大学自然史博物館の見どころは2つ。
- 不思議の国のアリスにも出てきたドードーのはく製
- 『種の起源』を唱えたチャールズ・ダーウィン関連の展示
ダーウィンが生物進化論を唱え、その真偽に対し科学者と聖職者が議論&ディベートを行ったのがここオックスフォード大学自然史博物館です。
そのためダーウィンに関連したものも多く展示されています。
展示品だけでなく、歴史が動いた場所だと思うと見学がより意味深いものになりました。
ピットリバース博物館
博物館見学は思っている以上に体力がいる旅のアクティビティかと思います。
もしオックスフォードでたくさん博物館に行くのは時間的にも体力的にも難しい、という方にオススメしたいのが「ピットリバース博物館」です。
ピットリバース博物館はオックスフォードだけでなく、ここ数年で私が行った博物館の中で一番好きな博物館です。
ピットリバース博物館は民俗学と考古学に焦点を当てた博物館です。
民俗学や人類学、考古学を勉強しているオックスフォード大学の研究者たちが、長い年月のフィールドワーク研究で世界中から収集してきた面白いものが展示されています。
世界の様々な民族が使っている品々を集めてきた博物館なので、「盗品の博物館」とも言えるダークな博物館ですが、展示方法が普通の博物館と違っていてとても面白かったです。
通常、博物館では地域ごとに年代順に展示品が並べられているかと思います。しかしピットリバース博物館では「モノ」ごとに展示されていました。
例えば、「ランプ」を展示しているショーケースでは世界中のバラバラな年代のランプたちが一斉に展示されていました。
同じようなものが世界中時代も超えていろいろな形で存在していたのを見ることができて、いつもと違った視点で芸術品を見られるとことがとても面白かったです。
フロア面積はあまり大きくない分、縦に高い博物館にぎっしりと展示品が並べられており、オックスフォードに住んでいたら定期的に訪れて、「今日はこのショーケースを」「今度はこちらのショーケースを」ともっともっとじっくり時間をかけて見学したいほどです。
ピットリバース博物館は自然史博物館と繋がっており、自然史博物館の館内から入ることができます。
ギネスブックにも載った巨大本屋「Blackwell’s」
オックスフォードの隠れた面白い観光場所だと思うのが、ギネスブックにも載った巨大な本屋さん「Blackwell’s」です。
1846年にオープンしたBlackwell’sはイギリスでは歴史ある有名な大学の本屋さんです。イギリス国内に50店舗近くあるのですが、その本店がすごいんです。
入り口はいたって普通な本屋さんなのですが、地下に行ってみると物凄く広い!!
なんと「最も大きな一部屋の本売り場」としてギネス認定されており、そこにある本棚の長さは合わせると5キロにも及ぶとか。
こんなに広い書店を見たことがなく、圧巻でした。
どうやらBlack Well’sは書店を開いた後どんどん売り場を増築していきました。運よく地下に開いているスペースが見つかり、それがこの巨大なギネス記録にもなった本の販売スペースです。実はここオックスフォードの有名なトリニティーカレッジの地下なんだとか。
大学の地下にまで広がる本屋さんは圧巻ですが、広さだけでなく歴史ある本屋さんであることを他にも感じることができるんです。
それは、Black Well’sの店内には貴重な本があるからです。
『Great Gatsby』やチャールズ・ディケンズ、C.S.ルイスの『ライオンと魔女』の初版が売られていました。
普通の本屋さんなので、観光地となっている大学や博物館の見学時間終了後も空いています。観光名所を見学後、ディナーにはちょっと早いけどどこへ行こうと悩んでいる間に、Black Well’sに行くこともオススメです。
著名人が訪れたパブ「The Turf Tavern(ターフ・タバーン)」
オックスフォードでパブに行くならぜひここ「The Turf Tavern」です。
The Turf Tavernは恐らくオックスフォード最古のパブだと言われている場所です。
表通りから細い小道を進んでいくと見つけられるパブで、パブを探してたどり着くまでもわくわくで楽しかったです。
パブ店内は歴史を感じられる低い天井とむき出しの梁。
ドリンクを購入できる場所はこじんまりとして歴史を感じられる場所でした。
このほかに広めの屋内でパブご飯を食べられるエリアや、屋外でオックスフォードの城壁に囲まれたエリアもありました。
「The Turf Tavern」にはオックスフォード大学に通っていた名だたる有名な方々を始め、多くの著名人が訪れています。
スティーブン・ホーキングやマーガレット・サッチャー、エリザベス・テイラー、デイビッド・キャメロン、ボリス・ジョンソン、エマ・ワトソン、デイビッド・ボウイなどなど。
ハリーポッターシリーズの撮影をオックスフォードでしていた際に、キャストやスタッフも飲みに来ていたとか。
また、元米クリントン大統領がオックスフォード大学に留学中、マリファナを吸引したパブとしても有名です。
観光客にも地元民にも愛されているパブです。
オックスフォードでの食事
今回私はオックスフォードへは1泊2日で行ってきました。
たったそれだけの滞在でお勧めのレストランを紹介するのは難しいのですが、それでもオックスフォードに行って感じた食の面として、「食事は中心部からちょっと離れた方が美味しくて安い!」です。
オックスフォードの中心部ではほとのどのお店が全国展開している、もしくはロンドンにもあるチェーン店ばかりでした。オックスフォードの街のセンター部分は小さいので、土地が高く小さなレストランには出店が難しいのかな、と思いました。
中心部から15分離れてみるといくつかチェーン店以外のパブやレストランがありました。
パブにいくつか行ったのですが観光地らしさではなく地元民に愛される親しみやすいパブも多く、更に値段も中心部よりも安かったです。
また中心部から15分程歩いた場所にあるスリランカ料理店に行ったのですが、とっても美味しかったです。イギリスの有名料理評論家のジェイ・レイナ―もオススメしているお店でした。
ビーガン&ベジタリアンメニューも豊富で、お肉料理も提供しているThe Coconut Treeです。ロンドンには進出していないですが、南イングランドに数店あるようです。今後成功したらロンドンに出店することもあるかもしれません。
お店情報はこちら↓
https://www.thecoconut-tree.com/oxford
大学だけじゃない!オックスフォード観光:まとめ
今回のオックスフォード旅では有名なカレッジ以外の観光場所に行ってきました。
大学以外にもたくさん見どころがあり、とっても楽しい旅になりました。
オックスフォードは歴史の長い街だけあり、その歴史に圧巻される場所ばかりでした。
オックスフォードでの観光は大学の見学できる日にちや時間が限られていますが、大学以外にもたくさん観光する場所があります。
私は特にピットリバース博物館が気に入ったので、次回オックスフォードに行く機会があった際も是非行きたいと思います。