コロナでロンドン公演が延期になっていたミュージカル版バック・トゥ・ザ・フューチャー『Back to The Future: the Musical』を観てきました。
1985年に公開された世界最高峰のSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
私はドンピシャ世代ではなく、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を金曜ロードショーなどで観ていた世代ですが、大好きな映画の一つです。
そんな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がミュージカル化されると聞いて、どうやって演出されるのだろうと思うと同時に、絶対観たい!と思っていました。
念願かなってついに、この素晴らしい次世代ミュージカル『Back to The Future: the Musical』を見に行くことができました。
まるでディズニーランドのアトラクションを経験した様な高揚感を得られる、最先端の技術を取り入れた次世代ミュージカルでした!
- 『Back to The Future: the Musical』は待望の公演
- 『Back to The Future: the Musical』あらすじ
- 『Back to The Future: the Musical』のキャスト
- 次世代な演出が見どころ
- マーティがたくさん!男性や子どもにも人気なミュージカル
- 『Back to The Future: the Musical』ロンドン公演情報
- ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まとめ
『Back to The Future: the Musical』は待望の公演
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージカル化の構想は何と2012年からあったそう。
映画公開30周年を記念してロンドン・ウエストエンドでミュージカル版が公開される予定だったそうですが、監督と演出家間の仲たがいで公開は延期に。
その後やっとの思いで2020年にマンチェスターでワールドプレミアが上演されるも、すぐにコロナで休演、ロンドン公演も延期となってしまっていました。
ミュージカル化の構想が公表されてから約10年。
いろいろな人の思いが詰まっているだけあって、素晴らしいミュージカルでしたし、会場に観に来ていた観客からも待ちに待って期待してきた感が漂っていました。
『Back to The Future: the Musical』あらすじ
学生のマーティはひょんなことから、博士で友人であるドクが発明したタイムマシーン「デロリアン」で過去へタイムスリップしてしまう。
マーティは過去で、若かりし頃の自分の両親に出会う。
両親は恋に落ちて、結婚し、自分や兄弟を生んで家族になる未来のはずが、恐ろしいことに、若かりし頃の母親がマーティに恋をしてしまう。
マーティは変えてしまった過去を元に戻せるのか?そして未来へ帰れるのか・・・?
ミュージカル版のあらすじも映画版と全く同様です。
ただミュージカル版には現代ならではのジョークなども含まれていました。
『Back to The Future: the Musical』のキャスト
『Back to The Future: the Musical』のキャストはどのキャストも映画のキャストにそっくりでした!これは見た目重視で、似ているキャストを選んだのだろうなと思います。
その甲斐あって、既に頭の中に出来上がっているキャラクターのイメージが壊されなかったので、よかったです。
マーティが登場した時もそうですが、特にドクがステージ上に登場すると、もうそれだけで拍手喝采!映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』世代のファンのおじさま方の盛り上がりがすごかったです。
次世代な演出が見どころ
『Back to The Future: the Musical』は次世代な演出が見どころでした。
従来のミュージカルの様に、耳馴染みがいい曲と共に歌って踊って、という場面もあり盛り上がるのですが、それ以上に近未来的な演出が素晴らしかったです。
デロリアンが時空を超えたり、どう演出するのだろうと観に行くまでわくわくしていたシーンは特に、プロジェクションマッピングや光のビームなどを駆使して、映画さながら!ミュージカルの最後では空飛ぶデロリアンまで演出されていて、驚き続出、瞬きするのがもったいないほどでした。
『Back to The Future: the Musical』は従来のミュージカルという曲とダンスの楽しみもありますが、どちらかというとディズニーランドのアトラクションを体験したような感覚になりました。
ミュージカルを観終わって会場を出る際には、ディズニーランドのアトラクションを終えて外に出てきたような高揚感。
エネルギッシュでハートウォーミングなストーリーと演出が素晴らしかったです。
マーティがたくさん!男性や子どもにも人気なミュージカル
ミュージカル鑑賞に行くと観客はいつも6~7割程が女性なのですが、ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、観客の6~7割程が男性客でした。
映画版が好きでミュージカルを観に来た方が多いようです。
普通のミュージカルではあまり見かけることのない、男性だけのグループで観に来ている方々も多くいました。
普段は少ない男性客なので、劇場の男性トイレに長蛇の列ができてしまう程です。
また、子ども連れも多く見かけました。お母さんと女の子でミュージカルを観に来ている光景は幾度となく見たことがあるのですが、ママグループが男の子グループを連れてミュージカルを観に来ている光景は新鮮でした。
子どもが好きそうなわかりやすいジョークも盛りだくさんで、子どもが大声で笑い転げているのが会場に響き渡り、こちらまでつられて大声で笑ってしまった程です。
子どもでも楽しめ、更に子供に通じる笑いは英語が母国語でない私でも笑えるポイントだったので、英語に自信がない方でも楽しめるミュージカルです。
普段のミュージカルでは見ない多くの男性や子どもは鑑賞を楽しむだけでなく、気合の入りようが違っていました。
劇場内にはマーティの衣装をまねたブルーのジャケットに赤のダウンベストを着た観客があちこちに!そんな彼らを見ているだけで、こちらまで雰囲気に浸れ素敵な時間になりました。
『Back to The Future: the Musical』ロンドン公演情報
『Back to The Future: the Musical』のロンドン公演はアデルフィー劇場にて。
チケットは£19.55~です。
2022年2月13日までの公演予定でしたが、人気により2022年7月まで公演延長が決定しています。
劇場内の各階からの眺め
ミュージカルのチケット購入の際に悩むのが、どこの座席のチケットを購入するかだと思います。
参考までに各階からの眺めはこちら↓
ストール(地上階/日本でいうことろの1階)
傾斜が少ないので、前に座った人が大きな方だと少し見ずらいことも。
ただ、ストールは舞台のまじかなので役者の表情や舞台や衣装の細かいところまでも見れます。
また、ストールの後方の席だと、上の階の座席のせり出しが視界に入ります。
ドレスサークル(1階席/日本でいう2階)
ドレスサークルはストールとは違い、傾斜が付いているのであまり前に人が大柄かはあまり気になりません。ただ、ストールと同様にドレスサークルの後方だと、上階のせり出しが視界に入ってしまうのと、視界に入らない位置でも少し圧迫感もあるかもです。
ストール程はステージが近くはありませんが、ステージ全体が見渡せることと、前に座る人を心配することがないので、ドレスサークルの前方はハズレのない席が多いと思います。
ただ、最前列などだと手前にある手すりが視界に入ってしまうので、最前列よりから数列後ろがオススメです。
アッパーサークル(2階席/日本の3階)
ドレスサークルの同様に傾斜があるので、前の席に座られる方の心配は少ないです。
最上階なので後方の席でも上階のせり出しが視界に入る心配がないので、私個人としてはドレスサークルの後方の席よりかはアッパーサークルの方がいいなと思います。
ステージからは離れますが、チケット代が安いのも魅力です。
ドレスサークル同様に、アッパーサークルの最前列や2列目などだと手すりが視界に入ることがあります。
ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まとめ
映画が大成功を納めているだけあり、ミュージカル版への期待もかなり高かった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ですが、期待を全くもって裏切らないミュージカルでした。
映画で培った「バック・トゥ・ザ・フューチャー愛」をミュージカルのエネルギッシュな演出とハートウォーミングなストーリーで、更に大きなものにしてくれました。
ミュージカルにあまり興味が無い方も、ミュージカルファンも、老若男女問わず、多くの人が大満足するミュージカルだと思います。
鑑賞中の興奮と観終わった後の高揚感を味わいに、何度も観に行きたい作品です。
映画同様、ミュージカル版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も次作を思わせぶる終わり方だったので、次作がある事にも期待したいですし、あったら絶対観に行きたいです!