イギリス生活記

「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当かを検証中のブロブです。

Open House London:ロンドンの貴重な建築物を無料で見学

毎年9月に開催されている、ロンドンの貴重な建築物を見学できる『Open House London』というイベントに行ってきました。

普段はなかなか入れない建物も見学でき、素敵な体験が出来たのでご紹介致します。

 

 

 

 

Open House Londonって?

毎年9月の第三週末に行われている建築物の関するイベントです。

通常は一般公開されていない建物を含む、ロンドンの珍しい、貴重な建物が無料で一般公開されます。

このイベントに参加し、無料で一般公開される建物の数はなんと800を越えます!

 

1992年より毎年開催されている『Open House London』は、世界最大規模の建築物の関するお祭りです。

 

無料で珍しい歴史ある建築物が公開されるだけでなく、会場によってはその建築物に関する講演や、建築物内ツアーも行われます。

 

週末の2日間のみの開催ですが、その滅多にないチャンスに素晴らしい建築物を見学しようと、毎年合計25万人以上の来場客が訪れるそうです。

 

また、このOpen Houseイベントは、その「住人に住んでいる地域の素晴らしい建築や、都市設計などをよりよく知ってもらおう」というコンセプトが世界で認められ、5大陸35都市で開催されています。

 

ロンドンを歩いていると、この建物は何だろう?あれはいつ建てられた建物なんだろう?と気になる建物がたくさんあります。

そんな普段気になっている建物の中に入り、見学できるチャンスかもしれません。

 

 

「Open House London」目玉建築物

普段一般開放されていない建物も含め、800を超える建築物が無料で公開され、土日の2日間だけではどこに行っていいのか悩んでしまうという方がいらっしゃると思います。

そこで、毎年目玉となっている建築物をご紹介致します。

 

 

 

ダウニング街10番地

イギリス首相官邸ダウニング街10番地。こちらはやはり多くの人が行きたいと狙っている、目玉建築物です。

普段一般人にはとてもではないですが、行く機会のない場所で、大変人気です。

 

人気なため、こちらの見学は抽選制となっています。前もってオンラインで抽選に申し込んで、当選した方のみが見学に行くことができます。

とんでもない倍率だそうです。

 

私もぜひ見学に行きたく抽選に申し込んだのですが、見事落選。。。

人生で1度は行ってみたい!来年はぜひ当たりますように!!!

 

ダウニング街10番地に行ったら、是非首相官邸オフィシャル猫のラリーくんに会いたいです。

 

www.uklifejournal.com

 

 

外務・英連邦省(Foreign and Commonwealth Office)

1861年にデザインされた外務・英連邦省はその豪勢なデザインの建物から、毎年人気です。こちらは特に抽選制ではないので、当日思い立って見学に行くことも可能です。

そのためあってか、イベントで公開されている建築物の中で最も来場客の多い建物の一つです。

 

フリーメイソンホール

あの有名な秘密結社のフリーメイソンの建物も、なんと一般公開されます。

 

1912年に建てられた建物は、さすがフリーメイソン

当時のお金で£50,000、現在のお金に換算すると£4,000,000もの資金が、こちらの建設にはかかったそうです。日本円にして5億円以上!

 

それだけかかっているので、さすがの重厚感のある建物です。

 

フリーメイソンと聞くだけで、一体ここで何が行われてきたのだろう?と想像を働かせてしまいますね。

 

BTタワー

1965年に建てられた通信タワーです。191メートルもあるタワーですので、ロンドンを観光していると嫌でも目につきます。

 

建築された当時から1980年まではイギリス国内最大のタワーでした。

 

日本の東京タワーやスカイツリーとは違い、BTタワーは現在は『Open House London』などの特別な機会にしか一般公開されていないため、大変人気です。

 

こちらのタワーの34階にある、床が回転するレストランは通常の一般公開が終了していますが、現在も回転を続けており、このOpen House Londondでは見学が可能です。こちらからロンドンを一望することができます。

 

大変人気なので、こちらも抽選制です。

 

 

 

「Open House London」は事前準備が大切

滅多に見学をする事が出来ない建築物を無料で見学できるこのイベントを最大限に活用するには、何と言っても事前準備が大切です。

 

ダウニング街10番地やBTタワーをはじめとする最も人気な建物は、事前にウェブから申し込みをする抽選制です。

 

その他にも人気な大使館見学や、歴史的に有名な人物が住んでいたのはお家などは、一度に見学できる人数が限られているため、見学はタイムスロットごとに分けられていて、事前予約が必要です。

 

ですので、特に人気な会場へ行きたい場合は、事前準備が重要になります。

 

また、その他にも会場で建物についての講演を行ったり、スペシャルイベントが企画されている場所もあります。

そう言ったものも最大限に楽しみたい場合にも、やはり事前の下調べが重要になります。

 

さらにイベント自体は土日開催ですが、会場によっては土曜日だけの開放、日曜日だけ見学可能など、どちらか1日しか見学出来ない可能性もあります。

 

どこに行かれる方決めた後にも、行きたい日にちに公開されているか、きちんとチェックされる事をオススメします。

 

 

 

「Open House London」に実際に行ってみました

外務·英連邦省

Open House Londonの会場の中で最も人気な会場の一つである、『外務·英連邦省』へ行ってみました。

 

ホームページでも人気のため混雑します、と記載されていたので、中に入るまでに結構並ぶかなと予想していたのですが、荷物検査に3分くらい並んだ程度でした。ちなみに朝11時ごろに行きました。

 

荷物検査は空港のようにX線で荷物を検査し、金属探知のゲートを潜るしっかりとしたものです。さすが、外務省。博物館などで荷物を開けて見せるものとは違います。空港とは違い、液体の持ち込み制限まではしていない様でした。

 

外務·英連邦省内は現在も外交関係の為にもちろん使われているお役所の建物ですので、敷地内で写真が取れる場所は制限されています。お写真を撮りたい方は、取っていい場所かのご確認をお忘れなく。

 

Open House Londonの際に見学できる場所は、外務・英連邦省内の中でも特に歴史ある部分です。どの部屋も歴史ある絵画が飾られていたり、歴史あるデコレーションが施されていて圧巻です。

 

特にホールは一番の見どころでした。

 


外務·英連邦省:image

 

外務省をいうものを世界で一番初めに設けたイギリス。その外務省・英連邦省の中を見学できる機会はそうそうないので、オススメ度は最大です。

 


外務·英連邦省:image

 

 

The White House

もう一つ「The White House」という場所に実際に見学に行ってみました。

こちらは、Earling Broadwayの近くにあります。

 

なんとなく名前が気になったのと、ウェブサイトに載っている写真が本物の(?)アメリカ大統領が住んでいるWhite Houseに似ていたので、ひょっとしたらアメリカのホワイトハウスのモデルになった建物なのでは⁈と思い、行ってみました。

 


The White House:image

 

予想は外れ、実はこのロンドンにあるThe White Houseは最近建てられたもの。白色だからこの名前を付けたとか。

 

ポーランドのプリンスの一人が6歳の時に、戦争が理由でポーランドに帰れなくなった祖母に、「ポーランドにあった祖母が住んでいたお城を将来建ててあげる」と約束したのがきっかけで、その50年以上後にそのプリンスが建てたものだそうです。

 

なので、建物の中の金でデコレーションしてあり、イギリスではなかなか見られない様式を見学することができます。

 


The White House:image

 

また面白いことに、ここでは建物のオーナーも会場にいたので、オーナーと会話をすることもできますし、生バレエの披露もスケジュールされていました。

 

運よくバレエの発表の時間と重なったため、見学をしました。バレリーナの息の音が聞こえるくらい近くでバレエを見たことなんてないので、なかなか味わえない経験が出来ました。

 


The White House:image

 

 

 

Open House Londonは滅多に見ることのできない建物を無料で見学できる最高のチャンスです。来年も絶対にチャンスを逃さず、いろいろな場所を見学してみたいと思っています!

 

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