ビーガン娘のイギリス生活記

「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当かを検証中のブロブです。

『The Jane Austin Society 』【洋書レビュー・英語多読】

『The Jane Austin Society 』【洋書レビュー・英語多読】:plain

 

続いて手に取ってみた一冊は『The Jane Austion Society』です。

 

本の表紙に惹かれたのと、ジェイン・オースティンとは何ともイギリスらしく、イギリスに関係あるものは何でも好きで興味があるので、読んでみることにしました。

要はパケ買いですね。

 

洋書『The Jane Austion Society』

 洋書『The Jane Austion Society』は2020年5月に発売された割と新しい本で、Natalie Jennerさんのデビュー作です。

 

書評サイトGoodreadにおいて、ベストデビュー小説賞とベスト歴史小説賞にノミネートされた作品でもあります。

 

2020年、コロナで多くの人がより読書をするようになった年に、注目を集めた1冊です。

 

 

『The Jane Austion Society』あらすじ

 『The Jane Austion Society』は第二次世界大戦後のイギリスの小さな田舎町であり、ジェイン・オースティンが晩年を過ごした土地チョートンが舞台です。

 

ジェイン・オースティンの末裔が住む町で、ジェイン・オースティンの魅力を身近に感じながら生活していたチョートンの住人と、ジェイン・オースティンの大ファンのアメリカ人など、同じ嗜好を持った人たちがジェイン・オースティンのレガシーを守るため「The Jane Austion Society」を設立します。

 

田舎町の男性、医者、女優、未亡人、メイドなど何の共通点もないと思っていた人々が、ジェイン・オースティンというイギリスを代表する女性作家に魅了され、その遺産を守るために行動する物語です。

 

洋書『The Jane Austion Society』を読んだ感想

イギリス・田舎・歴史が大好きな私にとっては、洋書『The Jane Austion Society』の舞台設定は、大好きな項目がすべてチェックされる1冊でした。それだけで、私の感想としては既に星一つ獲得★です。

 

本の前半は、いろいろな登場人物が出てくるもこれらの人物がどうかかわり、どういった物語を作っていくのかがわかりませんでした。

 

それぞれの登場人物が少しづつジェイン・オースティンとの関わりをもって生活していながらも、それらが交わり、ここから大きなことが起こる予感はありませんでした。

 

しかし中盤辺りからそれぞれの人物が交わりあい、The Jane Austion Societyの設立へと向かいます。

 

関わり合いのなかった人々、関りが少なかった人物たちが、一人の偉大な作家によって思わぬ形で繋がっていく感じが、私はとても好きでした。

 

物語の後半にかけて、いくつかの事件が起こります。しかし事件の結末ははっきり書かれているのではなく、ぼんやりと結末の状況が書かれている印象です。ドラマチックに書かれておらず、オブラートに包まれて書かれている感じが、本の舞台とマッチしている気がして良かったですし、余韻に浸れました。

 

『Th Jane Austion Society』とジェイン・オースティンを題材として本に興味がわき、読んだのですが、実は私はジェイン・オースティンの本を読んだことがありませんでした。映画などでジェイン・オースティンの世界を少しは知っている程度です。

 

ジェイン·オースティンの作品を読んだことがなくとも十分楽しめましたが、彼女の作品の登場人物などが参照されたりするので、彼女の作品に詳しい程より楽しめるのかなと思いました。

 

 

洋書『The Jane Austion Society』英語レベル

洋書『The Jane Austion Society』の英語レベルは中の上くらいかなと思います。難しい単語も多くなく、登場人物も多くないので読みやすいです。

 

ただ、はっきりと書かれていない部分も多くあるので、物語を追えるだけの英語力はないと、何が起こったのだろう?と少し取り残されてしまうかもしれません。

 

『The Jane Austin Society』を読んで

この本の世界観がとっても好きだったので、この本の登場人物が魅了されたジェイン·オースティンの作品を読んでみたくなりました。

 

次は是非ジェイン·オースティンの作品に挑戦してみようと思います。