
英語力を上げるために日々努力をしています。
でも英語力を上げると言っても、一体どうやって英語を勉強していったらいいのだろうと悩ましいのも事実です。
以前『ハリーポッターと賢者の石』の朗読を100日以上かけてすべてディクテーションをし、リスニング力と単語力が上がったのを実感しました。
ハリーポッターの英語朗読をすべてディクテーションしてみてわかった事と成果【英語学習】 - イギリス生活記
その勉強法が一段落付き、新しく始めた英語勉強法が【英語写経】です。
この記事では、英語写経のやり方と英語写経を100日以上続けてみた実感した学習効果をご紹介します。
英語写経のやり方
英語写経のやり方は至って簡単です。
ただ、英文を見ながら書き写していくだけです。
英文は英語レベルや興味によって何を選んでいただいても大丈夫です。好きな雑誌や本、ネットで見られるブログ記事やニュース記事、なんでも英語写経の教材になります。
日常会話はあまり問題なくできる英語力の私は、ニュース記事の英語写経をメインにしています。特にBBCの記事です。なぜ、英語写経をBBCのニュース記事でしているのかは、5つ理由があります。理由は下記の通りです。
- 語彙力が少なく難しい単語に挑戦したかったから
- 世の中のニュースを知りたかったから
- トピックが豊富で長く続けられそうだったから
- ニュースなので毎日更新され、教材が尽きることがないから
- 手軽に無料で見れるから
英語写経をする際は、ノートに書き写しても裏紙に書き写して頂いても大丈夫です。ただ、私は英語写経から学んだ英単語を後々振り返れるようにノートを使うことをお勧めします。
英語写経を100日間続けて感じた学習効果
始めたばかりの1〜2週間目の頃は本当に効果があるのかな?と疑問に思っていましたが、継続したからこそ感じる学習効果があると信じて、100日続けてみました。
実際に100日間英語写経を続けてみて、私が感じた学習効果を紹介します。
単語力がついた
英語写経を100日以上続けてみて、力が付いたなと感じたことの一つは「単語力がついた」です。
『ハリーポッターと賢者の石』の朗読を全部ディクテーションした際にも、単語力がついたなと感じましたが、英語写経でも同じ効果を感じることができました。
英語に触れる機会が増えれば自動的に知らない単語に触れる機会も増えます。ディクテーションの際も英語写経の際も、知らない単語に出会った際にきちんと意味を調べてノートに調べた意味を書き込んでいたので、「英単語力の向上」を実感できたのかと思います。
ただ単語を眺めて終わり、もしくは読んで終わりというわけではなく、調べて書き込む作業が「単語力向上」の効果を上げてくれました。英語写経したノートに知らない単語をハイライトして意味を書き込んでいたので、自分の英語写経ノートを後から見直すと自分だけの英単語帳にもなります。復習もしやすいです。
また、私は100日の内のほとんどをBBCニュースの記事で英語写経をしました。日頃ニュースになっていることは、1日限りのことではなく連日情報が更新されて関連ニュースが数日にわたって報道されます。関連した記事を英語写経することによって、知らなかったはずの単語に何度も出会い、馴染みある単語になります。
英語写経を継続するからこそ得られる学習効果だと思います。
あやふやな単語を洗い出せた
英語写経を100日以上行ってみて感じた2つ目の学習効果は、「あやふやな単語を洗い出せたこと」だと思います。
こちらの英語学習効果も、ただ英語で何かを観たり聞いたり、読んだりしているだけでなく、書き写すという作業をしている英語写経だからこそ感じられた学習効果だと思います。
普段友人と英語で会話をしている際や英語でドラマを見ている時などは、文章中に何となく意味は分かるけどはっきりとした意味が分からない単語をはっきりとさせなくとも、会話もドラマの内容も成り立ち理解できます。
そのため、あやふやな単語はいつまでたってもあやふやなままです。
しかし英語写経をしているとあやふやな単語を洗い出すことができます。私の英語学習の目標は英語が話せるようになることはもちろんですが、翻訳ができるようになることも目指しています。そのため、あやふやな単語をきちんと日本語で何と訳すのが正しいのか確認しながら勉強できる英語写経はとても効果のある英語学習法だったと思います。
ある程度英語が話せるようになると、前後の文脈などから単語1つ1つを訳さず(理解せず)に英語で会話ができるようになります。しかし翻訳をしようとすると、そうはいきません。英語写経はあやふやな単語を見直し復習する機会になりました。
辞書の3番目以降の意味を覚えられた
ニュース記事を使って英語写経を行った私が感じた3つ目の学習効果は、「辞書の3番目以降の意味を覚えられた」です。
この学習効果は新聞記事の英語写経をしたから得られる学習効果だと思います。
新聞記事を英語写経してみると、とても簡単でよく目にして意味の分かる単語のはずなのになぜが文章の意味が分からない、という状況にたまになります。
恐らくそれは知っていると思っていた単語でも実は、辞書の1番目や2番目に載っている誰もが知っている意味ではなく、3番目以降の意味で使われているから。そして辞書の3番目以降の意味でもネイティブは日常で使っているからです。
100日以上英語写経を行っていると何度もこの「何も難しい単語はないのに意味がわからない」という状況に出くわします。
1つ例をご紹介します。
実際のBBCのオンラインの記事で出てきて文章です。
Trump has previously commuted the prison sentence.
こちらの文章に難しい英単語は使われていません。
しかし、私はcommuteを「通勤する」「移動する」といった意味しか知らなかったため、こちらの文章の意味が分かりませんでした。
commuteには「減刑する」といった全然異なった意味もあるそうです。そしてネイティブはもちろん皆さんこの意味も知っていて使います。
ニュース記事の英語写経ではこういった辞書の3番目以降の意味で使われている単語に多く出会え、そういった単語を学ぶことができました。
社会の勉強にもなった
こちらもニュース記事を使って英語写経をしたからころの学習効果ですが、英語写経は社会の勉強にもなりました。
日本についてだけでなく、今私が住んでいるイギリス、また世界のニュース記事を英語写経したことによって世の中で何が起こっているのかをよく理解でき、情報を集める習慣がついたと思います。
英文写経を100日以上続けて感じた学習効果:まとめ
英語を書き写して英語を学ぶ、英語写経。この記事ではそんな英語写経を100日以上続けてみた私が感じた学習効果をご紹介しました。
何と言っても一番感じたことはボキャブラリーが増えたことです。
ニュース記事で英語写経を続けたことによって、知らなかった単語やあやふやだった単語に何度も出会い、気が付いたらそれらの単語を覚えることができていました。やはりボキャブラリーを増やしたい場合は、同じ単語に何度も触れることが大切だと再認識しました。
また、英語写経は翻訳や通訳を目指している方にとってとても有意義な勉強方法なのではないかと思いました。何となく意味は分かるけど日本語訳が思いつかない単語を洗い出し、再度勉強できます。英語を英語で理解することも大切ですが、仕事で翻訳をすることがあり将来も翻訳をしてお金を稼いでみたいと思っている私には、それぞれの単語訳を確認でき、とてもためになりました。
書き写す勉強法なので、とても時間と手間のかかる勉強法です。しかし、時間と手間をかけたからこそ得られる学習効果もあると実感しました。
これからも引き続き、英語写経をしていこうと思います。