名作クラシックSF小説『War of the Worlds/宇宙戦争』を英語で読んでみました。
イギリスを舞台にした名作クラシックSF小説である『War of the Worlds/宇宙戦争』は、イギリスでは誰もが知る小説です。
小説自体有名で読んだことのある人が多いだけでなく、何度もドラマ化や映画化もされています。2005年にはトム・クルーズ主演で映画化もされています。
作品も有名で映画化もされているので、詳しくストーリーを知らずとも誰しもが耳にしたことのある小説です。
1898年に発表された古い本なので読むのが難しいかと思いましたが、洋書『War of the Worlds/宇宙戦争』に挑戦してみました。
『War of the Worlds/宇宙戦争』あらすじ(ネタバレあり)
1890年代半ばのとある夜、イギリスのロンドン南西部のウォーキングという街の近くに、宇宙から流れ星のようなものが落ちてきました。
その中から現れたのは、人々や動物、草木、家などを燃やすものすごい威力の熱線を発することのできる火星人でした。
主人公の「私」は、すぐに熱線の射程圏内となる場所に住んでいたため、馬車を借り奥さんと一緒に親戚の家に避難しに行きます。
妻を親戚の家に預けた後、「私」は借りた馬車を返しに一人もと来た道を戻ります。
一方、火星からは毎晩1基ずつ火星人が送りつけられ、ロンドン周辺を破壊していきます。イギリス軍は火星人に対抗するため攻撃をするが、なかなかうまく撃退することができません。
「私」の弟はロンドンに住んでおり、ロンドンへ押し寄せる火星人から身を守るため幾多の困難や幾多の出会いを経て、港を目指しイギリスから脱出しました。
一方、「私」は火星人の攻撃から身を守るため安全な方向へ移動したり、道中見つけた家で身を隠していました。すると、身を隠すために滞在していた家のすぐ近くに火星人が落下し、数日間家の中に閉じ込められてしまいました。
「私」は火星人にあと一歩で捕まりそうになりながら、何とか生き延び逃げ切ることができました。
火星人の物音が聞こえなくなってから外に出て見回すと、静まり返っていました。
「私」は見通しの良い丘に登り、辺りを見回してみると火星人たちの死体が倒れていました。
火星人は火星にはなく地球上にはある病原体に侵され、死に至ったのです。
火星人は地球に侵略をしたが、地球という地に降り立った時から死ぬ運命だったのです。
洋書『War of the Worlds/宇宙戦争』を読んだ感想
『War of the Worlds/宇宙戦争』は昔ラジオで朗読された際に、あまりにも臨場感がありラジオを聞いていた人が本当に火星から火星人が来たと思いパニックに至ったという逸話があるほどです。
そのため、どれほど臨場感や緊迫感があるのかと期待して読み始めました。
主人公が「私」と一人称で書かれている本の為、本人が本当に体験した日記を読んでいるかのような気分を味わえる本でした。
宇宙から未確認生物が落下してきて、その中からは強烈なパワーを持った火星人が出てくる。そしてその火星人から逃げるための情景が、確かに誰かが目にしたものを本当に読んでいるかのようでした。
物語が終わりに近づいても火星人との戦いに決着がつく様子がうかがえず、どのようにストーリーが終わるのだろうと思っていたら、「なるほど~。現実そうかも!」といった終わり方だったのも、現実味があり本当の話だと信じてしまう人が出てもおかしくないと思いました。
『War of the Worlds/宇宙戦争』の舞台はイギリスです。私が本を読む前に行ったことのある場所に火星人が宇宙から落下してきて、物語の終わりは私が現在住んでいるロンドンで迎えます。
現在私が住んでいるロンドンの近くを主人公の「私」が歩き回り、最後のシーンはここから火星人に破壊されたロンドンと火星人の遺体を見たのかと、想像することができました。物語の多くの場面が私が行ったことのある場所だったので、より主人公「私」の行動に親近感と現実味を感じました。
洋書『War of the Worlds/宇宙戦争』の難易度
洋書『War of the Worlds/宇宙戦争』の難易度はかなり高かったです。
今のところ私が読んだ中で一番難しかったように思います。
人間の様子を描いてる部分は、馴染みのある単語も多く、情景が想像しやすく、分からない単語などが出てきても想像で補いながら読み進めていくことができました。
しかし、火星人について書かれている部分の英語がとても難しく感じました。火星人が一体どんな生き物なのかがいまいち頭の中で描くことができませんでした。
ぼんやりとした火星人のイメージしか持てなかったので、もっと英語ができるようになってから是非再チャレンジしたい洋書です。