
本を読んでいて出くわした1文があります。
"Maybe you give up and you give in."

あれ、ちょっと待って。Give upとGive inってどう違うの?
ということで、Give upとGive inの違いをまとまてみます。
Give upとGive inはややこしい

Give upとGive inの違いはとってもややこしいです。
意味が似ているようで違うようで、そうと言ってもやっぱり違うようで、似ているようで。
Give upとGive inがややこしくなる理由について考えてみました。
- どちらもGivep+前置詞/副詞といったPhrasal Verb(句動詞)と呼ばれるもので、似ている
- そもそも日本語話者にとってPhrasal Verbは苦手
- 使う状況を考えれば意味が違うが、訳した時の意味が似ている
- Give upは日本語でもよく使うが、Give inは使い慣れていないので、どうしても似た意味のGive upを使いがちになり区別ができにくくなる
- Give upとGive inが一緒に使われている文が多い
私が「Give upとGive inって何が違うんだっけ?」と思った時も、
”Maybe you give up and you give in" と、1文で並んでGive upとGive inが出てきました。
一緒に使われることが本当に多いです。
今回は一緒に使われているからこそ、意味を再確認するチャンスになりました。
Give upの意味
意味の似ているGive upとGive inですが、まずはなじみのあるGive upの意味です。
Chambridge dictionaryによると、このように定義されています。
to stop trying to do something before you have finished, usually because it is too difficult
日本語で言うと、「やめる」「あきらめる」という意味があるのがGive upです。
Give upを使った例文を考えるとすると、
- I gave up my career when I got married.
訳:結婚した際に私は私のキャリアをあきらめました。
キャリアを追っていたのに、途中で「やめて」「あきらめた」ということで、Give upを使います。
Give inの意味
一方Give inの意味は 、Chambridge dictionaryによると、このように定義されています。
to finally agree to what someone wants, after refusing for a period of time
日本語で言うと、「受け入れる」「降参する」という意味があるのがGive inです。
Give inを使った例文は、
- I didn't want to clean my room but my mum told me to do so many time, so I gave in and finally did it.
訳:部屋の掃除をしたくなかったけど、お母さんが何度もしなさいというので受け入れてやりました。
ここで日本語にする際に「お母さんに何回もやりなさいと言われるので、あきらめてやりました」と訳しても日本語的には自然でありかと思います。
しかし、ここで「あきらめて」と訳してしまうがためにGive upと混乱してしまうのかと思います。

重要なのは、ただあきらめたのではなく「受け入れて」あきらめたということです。
Give upとGive inの違い
Give upとGive inに違いは、大きく2つあるかと思います。

1つ目は相手がいるかどうか
Give upとGive inの大きな違いの一つ目は、「相手がいるかどうか」です。
Give upの場合は、自分が一人で取り組んでいたことに対して「あきらめる」「やめる」時に使います。
一方、Give inの場合は、「降参する」「負けを認める」「受け入れる」「屈する」など、どれも相手がい相手がいないとできないことです。

2つ目は取り組んでいたことと拒んでいたことの違い
Give upとGive inの大きな違いの2つ目は、「取り組んでいたことと拒んでいたこと」です。
Give upの場合はTryしていた、取り組んでいたことを「やめる」「あきらめる」という意味です。
一方、Give inの場合はRefuseしていた、拒んでいたことを「あきらめる」「受け入れる」という文脈で使われることが多いです。
Give upとGive inの違い:まとめ

Give upとGive inは形が似ているだけでなく、意味もすこし似ていて、更には1つの文の中で並列して使われていることも多いので、大変ややこしいです。
しかしよくよく見てみると、しっかり区別のつくやはり別の意味の英語でした。
ふと出てきた英語の1文から、たくさん学ぶことがありました。
英語の勉強に終わりがなく、まだまだ英語勉強中です。