YMS2018年後期の応募で当選し、2019年3月の初めに渡英をしてもうそろそろ2年のYMSが終了に差し掛かっています。
2年のビザ終了目前に、なんとまだイギリスに滞在できるという御縁に恵まれました。YMS期間中に働いている企業から、就労ビザをサポートしてもらえる事にになったのです!
特にスキルがある訳でもなく、豊富な経験がある訳でもない本当にどこにでもいるような人材の私がまさか就労ビザをサポートしてもらえるとは夢にも思っていませんでした。
ましてやイギリスでは就労ビザをサポートできるスポンサーシップを持っている会社でないと、就労ビザのサポートが出来ません。私がYMS中に働いている会社はビザサポートのライセンスを持っていなかったので、本当にYMSのビザ期間である2年間でイギリス生活が終了になると思っていました。
YMSでイギリスに来られる方の中にはそのままイギリスに残りたいと思っている方も多くいると思います。
「平凡な私がなぜ就労ビザを取得できたのか」
これは本当にタイミングだったのですが、今まで以上に就労ビザを獲得出来るチャンスが増えているのは事実です。
平凡な私が就労ビザを取得できた2つのラッキーなタイミングと理由をご紹介します。少しでもイギリスに残りたい、イギリスで就職したいという方への希望になれば嬉しいです。
平凡な私
まず平凡な私ってどれ程平凡で、どんな人なのか。
私はYMSに来る前からイギリスと日本の遠距離恋愛をしていたので、どうにかイギリスで働けるチャンスは無いかな?とネットで求人を見たり、既にイギリス就労ビザを取得された方の状況などを調べていた事があります。
その際に思ったのは、
- イギリスで求人に応募するには働く権利が必要ある(既にビザ持ちの方や市民権を持たれている方)
- 就労ビザをサポートしてもらうには、エンジニアなど手に職がないとほぼ無理
ということでした。
私が経験した事があるのは接客業と事務職のみ。
特別な資格や経験、スキルは全く無く、イギリスで就労ビザをサポートしてもらうのは夢というのもおこがましい程の夢だなと思っていました。
私は文系の癖して学生期間が少し普通の人より長く、年の割に社会人歴が短いです。YMSで渡英する前に3年の社会人経験があるくらいでした。
働いていた会社もかなり小さく、誰も名前を聞いたことの無いような会社です。そして仕事と言うよりも作業と言ったほうがピッタリ来る様な事務職でした。営業などをした事もありません。
ただ英語は一般的な事務職の人よりかは出来たと思います。イギリスに留学していた事もあり、相手の訛りが強くない限りは日常会話は問題なく出来るレベルです。
イギリス就労ビザをもらえたラッキーな2つの理由
特にスキルの無い私がイギリスで就労ビザをサポートしてもらえたのには、ラッキーな2つの理由があります。
本当にタイミングのおかげでした。
理由1:イギリスがEUを離脱したから
私がイギリス就労ビザをサポートしてもらえたラッキーな理由の一つは、イギリスがEUを離脱したからです。
ブレグジットの瞬間、そして移行期間とその終了をイギリスで迎え、イギリスがEUを離脱する事を悲しく思っていた私ですが、私の就労ビザの獲得はブレグジット無しには実現しませんでした。
イギリスがEUを離脱してEU圏内からの自由な人の動きに制限が掛かりました。
今まではEU圏内の人であればビザなしにイギリスに自由に来て、住み、働くことができました。しかしブレグジットの移行期間も終了し、2021年より新しくEU圏内からのイギリスに移り住む人はEU圏外の人と同様にビザの取得が必須となりました。つまり日本人の私もEU出身の人もイギリスに住んで働こうと思ったらビザが必要という同じ条件になったと言うことです。
今まで企業はEU圏からの人を雇う際にビザサポートをしなくて良かったので、就労ビザのサポート資格を持っていない企業も多くありました。しかしEU圏から引き続き新しい人を雇う可能性のある会社の多くはブレグジットを機に就労ビザをサポート出来るスポンサーシップを取得しています。
私が勤めている会社にはEU圏出身の方は少ないですが、今後もしもの事のことを考えて就労ビザサポートのスポンサーシップ取得を検討していました。
この様に就労ビザをサポート出来る企業が増えているのは、イギリスで就労ビザを取得して働きたい方にとってとても朗報です。
また、就労ビザのサポートを受ける際に最低年収額が決められているのですが、この様に最低年収額もブレグジット移行期間終了時のビザ条件の変更と共に改定され、大幅に引き下げられました。
以前の様に高い年収を貰える職業以外の人にもチャンスが広がりました。
私はまさにビザサポートを受ける最低年収額が下がってくれたお陰で、ビザサポートをしてもらえる事になりました。以前の規定のままの年収だと到底私の年収は至らずです。
まさにイギリスがブレグジットしてくれたから、私はイギリスの就労ビザをサポートしてもらえました。
理由2:コロナのおかげ
コロナウイルスのせいで多くの方が亡くなたっり、生活が苦しくなっている一方で、私が就労ビザのサポートを受けられたのはコロナウイルスのお陰でもあります。
このコロナ渦で新しい人を雇い、引き継ぎをすることが難しいという点から今回特別に就労ビザをサポートしてもらえることになりました。本当にラッキーとしか言いようがありません。コロナで辛いロックダウン生活を強いられましたが、コロナでいい事もありました。
EU離脱にしろ、コロナにしろ、本来ネガティブな外的要因がかなり味方してイギリスの就労ビザをサポートしてもらえる事となりました。
イギリス就労ビザを取りたい方へアドバイス
ラッキーなことが重なりイギリスの就労ビザをサポートしてもらえた私ですが、就労ビザ取得に伴い結構調べたり感じた事があったので、イギリス就労ビザを取りたい方への小さなアドバイスです。
会社がビザスポンサーシップを持っているかチェックする
イギリスでは就労ビザを発行できる会社はビザスポンサーシップを持っている必要があります。会社はビザスポンサーシップを持っていないとビザのサポートをする事が出来ません。
そのため、YMSビザでイギリスにある会社で働きそのままビザをサポートしてもらいたい方や、ビザをお持ちでない方で日本からイギリスの求人に応募する際にも、その会社がビザスポンサーシップを確認された方が就労ビザをサポートしてもらえる確率が高くなると思います。
私の様に会社がビザのスポンサーシップを取得し就労ビザをサポートしてくれる可能性もありますが、会社がビザスポンサーシップを取得をするのにもお金と労力が掛かることです。多くの場合は、会社がゼロからスポンサーシップを取得をしてという事は難易度が上がる事だと思います。
もちろんイギリスのEU離脱により就労ビザのスポンサーシップを取ろうと考える企業が増えているので、今スポンサーシップを持っていない企業でも希望がゼロではありません。
ビザスポンサーシップを取得する会社が増えているので、就労ビザをサポートしてもらえる可能性が広がっている事は確かかと思います。
特別なスキルや経験がなくても大丈夫
イギリスの就労ビザは、ブレグジッド移行期間終了後の2021年からSkilled Worker Visaと呼ばれています。「Skilled Workerだなんて、そんなビザをサポートしてもらう程のスキルなんてないよ」と思われても大丈夫です。
イギリスでは就労ビザをサポートできる職業が決められています。職業や役職ごとに職業コードというものが割り当てられていて、就労ビザをサポートできる職業・業務内容を担当しない限り、ビザのサポートを受けることができません。
私はエンジニアでもなければ会計士でもありませんし、ウェブデザイナーでもありません。しかし、そういった手に職があるような、誰もがSkilled Workerだろうなと思う職種でなくとも、就労ビザをサポートしてもらえる職業一覧に載っています。
なので、就労ビザを目指している方は、今されているお仕事では就労ビザは無理だな、、、と諦めないでほしいです!
私は何のスキルもありませんが、会社の方々より仕事のパフォーマンスよりも仕事場へ与える雰囲気を評価していただきました。私がしているレベルの仕事内容は本当に誰でもできるようなお仕事レベルです。代わりを探そうと思えば全然探せるのにも関わらず、上司がこのまま私と一緒に働きたいと思ってくださり、就労ビザのサポートをしてくださることになりました。
何もできないながらも真面目にお仕事して来てよかったなと思います。
今まで以上にイギリスの就労ビザの門戸が大きく開かれた今、スキルがなくても他の面を評価していただいてビザをサポートしてもらえる可能性が大きくなったと、特別なスキルはないがイギリスの就労ビザを取りたいという方にお伝えしたいです。
YMSビザから就労ビザへ
2年間のYMSビザが終了するタイミングで就労ビザをサポートしてもらえたことは、本当に運がよかったとしか言いようがありません。
YMSに当たっただけでもかなり運がいいのに、就労ビザまでサポートしてもらい、私はもう人生の運の大半を使い果たしてしまったのではないかと少し怖くも感じます。
YMSの2年間の内1年はコロナで思うようにいかない1年でした。ビザをサポートしてもらい、もう少しイギリスに居られることがうれしく、失われた1年を取り返せたらいいなと思っています。
会社と特に上司には本当に感謝しかありません。特にスキルも知識もない私ですが、これまで以上に会社の役に立てるようにお仕事を頑張っていきたいと思います。
そしてこのコロナ禍で先の見えない状況ですが、コロナが落ち着きイギリス生活をもっと満喫できたらいいなと思います。
このブログがYMSビザ後に就労ビザの取得を目指している方への希望になれたのなら、とてもうれしいです。イギリスで就労ビザを取ることへのハードルが以前よりも低くなっているので、特別な職種やスキルのいる仕事ではないからと諦めてほしくないです。多くの方の夢が叶いますように。