イギリスの準ロックダウン生活が始まって3週間目。
いろいろ自分なりに考えて、バスの方が安全かなと思ったのでバスに乗りました。
準ロックダウン中のイギリス・ロンドンのバス乗車がどんなだったかをご紹介します。
どうしても会社に行かなくてはならず
イギリスのボリス・ジョンソン首相による【準ロックダウン】声明から、会社が在宅勤務にしてくれているのでずっと在宅勤務をしてきました。
そのため、もちろん買い物に行く時とエクササイズとして散歩に行くこと以外は外に出ていません。
出来る限り会社から持ち帰れるものは持ち帰って在宅勤務をしているのですが、どうしても会社に行って、会社のパスコンからしかアクセスできないシステムにアクセスしなくてはできない作業が溜まり、締め切りが近づいてきてしまったため、1日だけ出社をすることになりました。
ただ一応、会社のボスはロンドンの中心部にあるオフィスに来るのが怖かったら無理しなくて大丈夫と言ってくれました。
それでもそのシステムにアクセスしなくては先に進めず、、、といった状況でしたし、ジョンソン首相が準ロックダウン宣言をする前は、ロンドンの中心部にある会社の近くよりも、地元のハイストリートの方が人がいる程だったので、1日だけですべてが終わるように前もって準備を念入りにして会社に行きました。
行きは歩いて
なるべく多くの人に会わないように、通勤にタクシーを使ってもいいとボスからありがたい言葉もありました。なんて、素敵なボス!とてもありがたいです。
ただタクシーも窓を開けられるとは言え、見ず知らずの人と至近距離である程度一定の時間・同じ空間を共有しないといけないと思うと、何が安全かな、、、と悩んでしまいました。
悩んだ結果、会社まで歩いていくことにしました。
歩くのが一番自分の加減で他人との距離をとることもできるし、いくらお天気がいいからと言っても朝からたくさんの人が外を歩いてはいないだろう、と考えての決断です。
会社までは歩いて1時間15分ほどでした。割と早歩きです。
すでにスーパーの前に並んでいる人も数名いましたが、私がいつもお買い物に行く時よりも人は並んでいませんでした。
そして人が並んでいるかなと思う場所が見えてきたら、道の反対側に渡り人がいない場所を歩く様に心がけて歩いて会社へ行きました。
タクシーに乗るよりも安心だった気がします。そしてデイリーエクササイズも朝の出社のウォーキングで達成でした。
準ロックダウン中のバス乗車
時間に追われながらも無事にオフィスでの仕事も終わり、帰宅です。
最初は出社の際に歩いたのが成功だったと思ったので、帰りも歩いて帰るつもりで途中まで歩いていました。
オフィス周辺はロンドンの中心部すぎてこのエリアに住んでいる人がいないためか、歩いていても安心でした。
しかし、途中から人と結構すれ違うようになってきました。
朝とは違い人が結構歩いていました。サマータイムになり日が伸びたためか、6時過ぎでも全然明るく、この時間帯にお夕食前のお買い物に行かれる方も多くいるように見えました。
ちょっとだけすれ違うだけなので大丈夫かなと思いつつも、やはり人と2メートル以内の距離ですれ違うのが嫌だなと感じ始めました。
そう感じながら歩いる間に何台かのバスに追い越されました。バスの中をちらっと見てみると乗客は2,3名といったところでしょうか。
2~3名の乗客のバスだったら、歩いて何人もの人にすれ違うよりも安全かなと思いバスに乗ることにしました。
バス乗客はほんの数名
自分の乗りたいバスが来て乗ってみると、乗客は1階部分は1名でした。
これだけなら2メートル以上の距離を開けて座れるし、窓際に座って窓を開け空気の循環のいい場所に座れます。
途中で乗客が少し増えたのですが、もちろん皆さんなるべく距離をとって座ります。
1階に乗客が私を入れて4名になったので、私はすこしでも他人との距離をとるために2階席に移りました。
2階席は前に1名、後ろに1名のみ。私は2階席の真ん中らへんに座ります。ここでももちろん窓を開けて換気です。
これだけの乗客数なら、すこし人通りの多いハイストリートを歩くよりも、バスに乗って正解だったと思います。
バス停で扉を開け換気
通常ロンドンのバスはバス停についても、乗る人だけの場合は運転手さんがいる前の扉しかあかず後ろの扉はしまったままの場合があります。
しかしわたしが乗ったバスはバス停につくたびに、乗る人降りる人のどちらかしかいない場合、もしくはどちらもいない場合でも、バスの扉を全部開けて空気を入れ替えているのかなと思いました。
乗客も少なく、空気の換気にも気を使ってくれていて、バスは思ったよりも危なくない様に感じました。
9名のバスドライバーさんが亡くなられている
そうは言っても、ロンドンでは9名のバスドライバーさんがコロナウイルスで亡くなられているそうです(4月8日時点)。
その数は、お医者さんや看護師さんの数よりも多いです。
準ロックダウンが始まる前に感染されたドライバーさんかもしれませんが、不特定多数の方が乗車するバスなので、感染率が高いのかと思います。
ひょっとしたら、私の乗ったバスの運転手さんが知っている同僚の方が亡くなっている可能性もあるのだと考えると、更に心が痛かったです。
こんな状況になっても、人々の生活のためにバスを運転してくださっているバスドライバーさんに感謝致します。
そして自分のバスの乗り方、バスを乗ると判断したことが正しかったことを祈ります。
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