ビーガン娘のイギリス生活記

「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当かを検証中のブロブです。

【ブループラーク巡り】誰もが知ってる児童書作家編

ロンドンにある約950のブループラークをほぼ制覇しました。

 

そこで今回はロンドンにあるブループラークの中で、有名な子ども向けの本の作家達のブルー・プラークをご紹介したいと思います。どの作品もイギリスと言えば!な子ども向けの本でとても有名なので、本好きでなくてもブループラーク巡りをしてみたくなると思います!

 

【ブループラーク巡り】ロンドンに住んでた有名人のお家巡り - ビーガン娘のイギリス生活記

 

 

くまのプーさん』A.A.ミルンの家

『くまのプーさん』A.A.ミルンの家:plain

 

くまのプーさん』の作者A.A.ミルンこと、アラン・アレクサンダー·ミルンが住んでいたのがこちらのおうち。

 

彼と奥さんは1919年にこちらのお家に引っ越してきました。

それまではアパート暮らしだったため、この外観に特徴のあるお家を大変気に入り、「ロンドンで最もかわいい小さなお家」と呼んでいたそうです。

 

くまのプーさん』のクリストファー・ロビンのモデルとなったミルンの息子は、この家で生まれました。最上階が子供部屋だったそうです。

 

A.A.ミルンはこの家に住んでいる間に『くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)』と『プー横丁にたった家(The House at Pooh Corner)』を執筆しました。

 

私は子どもの頃からプーさんが大好きで、プーさんグッズに囲まれて育ってきたので、このお家を見てとても興奮しました。物語やキャラクターだったプーさんが生まれた場所だと思うと、不思議な感覚です。

 

A.A.ミルンが住んだ家の住所:13 Mallord Street, Chelsea, London, SW3 6DT

 

 

メリー・ポピンズ』P.L.トラバーズの家

『メリー・ポピンズ』P.L.トラバーズの家:plain

 

こちらは『メリー・ポピンズ』 を描いたP.L.トラバーズが住んだお家です。

 

オーストラリアで生まれ育ったトラバーズですが、25歳の時にイギリスへ移住してきます。その後『メリー・ポピンズ』を書きあげ、大成功します。

 

こちらのお家は『メリー・ポピンズ』を書いた際に住んでいた家ではありませんが、『メリー・ポピンズ』が映画化に向け彼女がハリウッドを訪れた際、ロンドンの家や街並みをよく知らないハリウッドの人たちに、『メリーポピンズ』に出てくるバンク家がどんな家に住んでいるのかを見せるため、この家の写真を撮って持って行き、見せたそうです。

 

P.L.トラバーズが住んだ家:50 Smith Street, Chelsea, London, SW3 4EP

 

 

『ピーターパン』J.M.バリーの家

『ピーターパン』J.M.バリーの家:plain

 

こちらは『ピーターパン』の作者J.M.バリーことジェームス・マシュー・バリーが住んでいたおうちです。

こちらのお家に住んでいる間に『ピーター・パン 大人になりたがらない少年』や『ケンジントン公園のピーターパン』などを書きあげました。

 

『ピーターパン』の本が発売以降大人気となり、当時イギリスでは女の子の名前としてウェンディも大人気となったそうです。

 

実は私、ケンジントン公園になぜピーターパンの像があるのかずっと不思議に思っていたのですが、『ケンジントン公園とピーターパン』という本が関係しているようですね。

 

J.M. バリーのお家はケンジントン公園のすぐ近くですし、謎が解けました。

 

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しかし、実はバリーはこのピーターパンの像を気に入らなかったそう。

ですがこの像はすごく人気が出ちゃって、リバプールやカナダ、アメリカ、ベルギー、オーストラリアなど世界中で6体もあるそうです。 

 

また、イギリスで生活していると、クリスマスの時期になると箱に入ったチョコレートのファミリーパックをよくスーパーで見かけるようになります。

それらのチョコレートの中で、Quality Streetに見覚えのある方も多いかと思います。

 

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実はこのチョコレートのQuality StreetはJ.M.バリーが書いたの劇名から名付けられたそうです。

今日のイギリスにもピーターパンの著者に関わるものを簡単に目にすることが出来るとは、まさにイギリスを感じますね。

 

J.M.バリーの住んだ家:100 Bayswater Road, Bayswater, London, W2 3HJ

 

 

ジャングルブックラドヤード・キップリングの家

『ジャングルブック』ラドヤード・キップリング:plain

 

こちらのお家はディズニーでも映画化されている『ジャングルブック』の著者ラドヤード・キップリングが住んでいたお家です。

 

インドで生まれイギリスで育ち、その後インドでジャーナリストとして活躍したのち、イギリスに戻ってきてから結婚するまでキップリングが住んでいたのが、こちらのチャリングクロス駅そばのアパートの2階です。

 

キップリングは帝国主義者として非難されてることもあるのですが、大英帝国が植民地として占領していたインドと深く関わる人生を送ってきたことが影響していそうです。

 

キップリングは結婚後奥さんと一緒にアメリカに移り住み、アメリカで『ジャングル・ブック』を書いたので、このアパートに住んでいた際にはまだ有名な『ジャングル・ブック』を書く前でした。

 

それでも有名な『ジャングル・ブック』を書いたキップリングがチャリングクロス駅のこんな近くに住んでいたのかと、びっくりするとともに、ロンドンの至る所に歴史と繋がれる場所があって感動しました。

 

キップリングが住んだ家:43 Villier Street, Charing Cross, London, WC2N 6NE

 

ロビンソン・クルーソー』ダニエル·デフォーの家

『ロビンソン・クルーソー』ダニエル·デフォー:plain

 

 こちらは『ロビンソン・クルーソー』の作者であるダニエル・デフォーが住んでいた家があった場所です。生憎彼が住んでいた家自体は残っていないのですが、彼がここに住んでいたが1661~1731年と思えば、いくらイギリスでも家自体が残っていなくても不思議ではありません。むしろ、彼が住んでいた場所が記録として残されていること自体がすごいなと感じます。

 

1660年生まれのデフォーは、1665年のペスト大流行やロンドン大火も経験していると推測されるため、そんな歴史ある人が住んでいた場所に出会えるロンドンに本当にもびっくりです。そして、そんな大変な災害を2つもデフォー少年が乗り越えてくれたからこそ、名作『ロビンソン・クルーソー』があるのかと感心してしまいました。

 

 

ダニエル・デフォーが住んだ家があった場所:95 Stoke Newington Church Street, Stoke Newington, London, N16 0AS

 

 【ブループラーク巡り】誰もが知ってる児童書作家編

今回は私が勝手に厳選したブループラーク巡りの誰もが知っている児童書作家編でした。

 

現代で『ハリーポッター』など有名な児童書を輩出するイギリスですが、歴史を見てみてもこんなにも多くの有名な児童書がイギリス発だったことが分かります。

 

そしてその歴史と現在を繋げてくれるブループラークは本当に素晴らしいと思いました。

 

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