イギリス生活記

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イギリスパートナービザを自力で取得!費用・書類・スケジュールをまとめました

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イギリスでパートナービザを取得しました。

ビザ問題はかなり不安に思う方も多いと思いますが、どうやらイギリスの就労ビザの規定や申請が見直されたのと同様に、パートナービザの申請についてもブレグジット以降見直されていました。

 

昔より少しだけ取得が簡単になったようです。

 

学生ビザ、YMSビザ、就労ビザと今までイギリスに滞在するビザを全部自力で取得してきた私。今回もエージェントに頼らずパートナービザに申請し、無事取得することが出来ました。

 

私がパートナービザを取得するにあたり、そろえた書類や、費用、スケジュールなどすべて公開します。

 

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これからイギリスのパートナービザを取得される方の役に立ちますように!

 

私は日本からの申請ではなく、イギリス内で別のビザ(Skilled Worker Visa)からパートナービザに切り替えました。

 

イギリスのパートナービザって?

イギリスでは結婚していなくても2年間の同棲を証明することが出来れば、パートナーとしてパートナービザに申請することが可能です。

 

パートナービザは配偶者ビザと同じビザです。同じビザですので、申請料や滞在条件、ビザの期間はすべて同じです。

 

唯一違うものは、申請の際に二人の関係を証明するものです。

配偶者ビザの場合は結婚証明書などで二人の関係を証明しますが、未婚のパートナーの場合は、二人の関係を二人が同じ住所に2年以上一緒に住んでいたことを証明できる書類で証明します。

 

つまり、2年間同棲しているパートナーであれば、事実婚の様に扱われパートナービザを申請することができるということです。

 

イギリスのパートナービザ申請条件

イギリスでパートナービザもしくは配偶者ビザに申請できる条件や、必要な証明がいくつかあります。

 

以下私が申請した際の条件をまとめますが、変更になる可能性もありますので政府の公式ホームページをご確認ください。

Family visas: apply, extend or switch: Overview - GOV.UK

 

パートナーの条件

まず、イギリスのパートナビザ申請をするためには、パートナーに条件が課されています。パートナーが下記の5つの条件のどれかに当てはまる必要があります。

 

私はパートナーがイギリス国籍を持っているため、今回パートナービザを申請することができました。

 

パートナーとしての条件

イギリスでパートナービザに申請するためのパートナーとしての条件は、下記の内1つに当てはまる必要があります。

  • イギリスでシビルパートナーもしくは婚姻状態である
  • 2年以上同棲している
  • 婚約者もしくはシビルパートナー候補であり、イギリス到着後6か月以内に結婚もしくはシビルパートナー協定を結ぶ予定である

 

この条件からもパートナービザが配偶者ビザを同じであって、未婚であっても事実婚の様に扱われることがわかるかと思います。

 

英語力と経済的条件

イギリスのパートナービザを申請するのは、英語力と経済力の条件も課されています。

 

英語力に関しては英語圏出身者以外は、英語力を証明する必要があります。

証明方法は2つ。

  • 英語圏での学位証明
  • 英語テストを受け、A1以上のレベル証明

 

経済力の証明については、パートナーと合わせて年収が£18,600以上あることを証明する必要があります。

 

イギリスパートナービザ申請手順

イギリスのパートナービザ申請手順は下記の通りです。

 

オンライン申請

IHSと申請代の支払い

書類のアップロード

ビザセンターへ訪問

 

 

イギリスパートナービザ申請費用

私が2022年2月に申請した際の費用です。

 

  • ビザ申請代 ・・・£1,052.20
  • IHS(移民医療付加金)・・・£1,560.00

 

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全て自力で申請し追加サービスなどを利用していないので、こちらが最安値です。

 

この他に掛かるであろう費用や追加サービス費用はこちらです。

  • 英語テスト・・・£150.00
  • 書類チェックサービス・・・£46.00
  • 書類スキャンサービス・・・£51.00
  • ビザセンター時間外アポイントメント・・・£125.00
  • エージェント費・・・£800~1200

 

書類チェックや書類スキャンサービスはビザ申請に必要な書類を確認してもらったり、書類提出システムにスキャンしアップロードしてもらうサービスです。

書類を正しい欄にアップロードしたり、アップロードされていることを確認してくれるサービスです。書類の内容が正しいか、申請に十分なものかまでは確認してくれないようです。

 

ビザセンターは平日の通常のオフィス時間内のアポイントの場合は無料です。

平日の夕方や週末の予約の場合、追加料金がかかります。

私が無料枠の予約をした際は、2~3週間先でないと予約がいっぱいで無料枠を予約することが出来ませんでした。

 

エージェント費は友人から聞いたおおよその費用目安です。エージェントによるかと思います。またエージェントに依頼をした際は、書類のチェックやスキャン費用は別途かからないことが多いと思います。

 

イギリスパートナービザ申請必要書類

オンライン申請中に必要な書類一覧が出てきて、それに従って書類を準備しました。

 

オンライン申請後にUK Visa and Citizenship Application Service (UKVCAS)に書類をアップロードします。

 

アップロードする書類にはいくつか規定がありました。

  • PDF、JPEG、もしくはPNG(PDFが好ましい)
  • 1ファイル6MG以下
  • グレーか白黒スキャン(6MG以下にするために)
  • ファイル名は簡潔に
  • パスワードは付けない

 

では、それぞれの書類の詳細です。

 

パスポート

申請者本人のパスポートです。写真のページだけで大丈夫です。

私はカラーでスキャンをしてしまったのですが、6MG以下だったので問題なかったです。

 

イギリスから申請される方で、元々のビザから今回のビザ申請の間にパスポート更新をされている場合は、古いパスポートの写真ページも提出が必要です。

 

私の場合、もともとSkilled Worker Visaでイギリスに滞在していたのですが、そのビザを取得してからパスポートを切り替えているので古いパスポートのアップロードが必要でした。

 

BRPカード

BRPカードは両面ともスキャンしました。

 

パートナーのパスポート

パートナーのイギリス滞在許可を証明できるものです。私達の場合は彼がイギリスのパスポートを持っていたので、彼のパスポートを提出しました。

 

英語証明

私はイギリスでの学位も持っているので、卒業証明書をアップロードしました。

英語圏出身者ではなく、英語圏での学位がない方はIELTSなど英語テストの合格証明書の提出が必要になります。

 

雇用契約

オンライン申請で申請した年収額を証明するための署名入りの雇用証明書をアップロードする必要があります。

 

オンライン申請の時点で雇用先、雇用状態、年収を申請しているので、それらが虚偽でないかが確認されているのかと思います。

 

雇用者からのレター

雇用契約書以外に、雇用者(給与明細発行者)からのレターもアップロードが必要でした。

 

今回のパートナービザ申請で必要だった提出書類の中で、唯一今回の為だけに準備したものです。これ以外は今までの日常生活で受け取ってきたもので保管していたものをかき集めれば提出できるものでしたが、こちらだけは今回の申請にあたって会社に発行してもらいました。

 

レターには下記の内容が含まれている必要があります。

  • 雇用者(会社名)
  • 年収額
  • 雇用期間
  • 申請時の給与額が支払われている期間
  • 雇用形態

 

P60

P60とは課税年度内に支払われた所得総額と納税総額が記載された書類です。

副業やダブルワークをしている人などが所得還付申請に必要な書類です。

 

イギリスで働いていると、毎年年度末(4月)に雇用主からもらえます。

 

アップロードした雇用契約書と同じ期間に相当する、P60のアップロードが必要でした。

 

給与明細

アップロードした雇用契約書に記載されている雇用者からの過去6か月分の給与明細です。

 

残高証明

給与明細と相対する期間の残高証明書です。

過去6か月分の給与明細で記載されている通り、給与がきちんと振り込まれているかが確認できるものです。

 

同棲証明

同棲証明書が一番面倒な書類でした。

一緒に住み始めた時から、過去2年間同じ住所に住んでいたことが証明できる書類です。

 

注意すべき点は

  • 2年間をまんべんなくカバーする
  • 最低3つの別の機関発行のもの

 

同棲証明は、連名の書類と個人宛のレターや書類を使用することも可能です。

 

①連名(二人宛)のレターや書類のみの場合

→最低3つの別の機関発行のもので6つの証明

 

②連名の書類と個人名の書類を混ぜ合わせて提出する場合

→最低8つのレター

 

③個人名の書類のみの場合

→最低12の書類(申請者とパートナーそれぞれ6つずつ)

 

証明書として使えるものは、下記のような公式のレターや文書です。

  • 政府機関発行のレターや書類(HMRCやDVLA、TV Licensing、Department for Work and Pensionなど)
  • GPやそのた医療機関からのレターや書類
  • バンクステイトメントや銀行からのレター
  • カウンシルタックス請求書や取引明細書
  • 光熱費請求書や取引明細書
  • 水道代請求書や取引明細書
  • 住宅ローン契約や取引明細書
  • 賃貸契約書
  • 電話代請求書や取引明細書

 

私は彼との連名で受け取っていた、カウンシルタックス請求書、水道代請求書、賃貸契約書の3つを使用しました。

連名書類の場合は最低6つの書類が必要ですが、一緒に住み始めて3年目なのでどの書類も3年分あったため、3つの機関からの書類をそれぞれ3年分で9つの書類をアップロードしました。

 

最低限の書類数が揃っていれば、特に多く提出する必要はないかと思います。

 

カウンシルタックスの証明

カウンシルタックスの証明は既に同棲証明としてアップロードしているので、追加で何か提出はしていません。

 

1ヵ月の家賃証明

1ヵ月の家賃証明も同棲証明として賃貸契約書をアップロードしているので、追加で何か提出はしていません。

 

誓約書

オンライン申請の途中で出てくる誓約書です。

申告内容が事実です、といった内容を誓約するものです。

 

必要なくなった書類

イギリスパートナービザ申請に必要な書類が簡略化されていました。

 

以前まではパートナーとの関係を証明するため、公的な書類だけでなく私的な資料が必要でした。

  • SNSでのメッセージのやり取り
  • 過去の二人の写真
  • 一緒に旅行したりお互いの国を行き来した航空券の半券
  • 二人の関係を示す誓約書や推薦書

など。

 

今までパートナービザを取得された方のブログを拝見したところ、これらの準備が一番大変と書かれているものが多かったです。

 

しかし今回私が申請をしたところ、これらは不要でした。

申請要項が書かれている政府の公式サイトにも、

 

これらの資料は二人の関係を証明する強力な証拠とはみなされず、申請に役立つ可能性は低い

 

と明記されていました。

 

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オフィシャルな文書やレターによる証明のみビザ発行の判断材料にしているのかな、と感じました。

 

ビザ申請実際のスケジュール

実際に私が自力でイギリスのパートナービザを申請した際のスケジュールです。

 

1月中旬:オンライン申請開始

オンライン申請は2~3日で完了しました。

オンライン申請は途中で保存し、保存した場所からまた入力を再開することができます。余裕をもって少しづつ進めるのがいいかもしれません。

 

1月23日:オンライン申請完了

オンラインフォームを埋め、IHS代とビザ申請代を支払いオンライン申請完了

同時にUKVCAS(ビザセンター)の予約をしました。

 

2月6日:ドキュメントアップロード完了

ドキュメントはビザセンターへ行く48時間前までにアップロードしておく必要があります。私は少し余裕をもって完了させました。

 

2月18日:ビザセンターへ

事前に予約しておいた通りにビザセンターへ向かいます。

ビザセンターへの持ち物は、パスポートとQRコードの付いた予約表のみで大丈夫です。

 

3月1日:ビザ発給

メールにてパートナービザが下りた旨の連絡が届きました。

 

ビザセンターに訪問してからちょうど10営業日です。ホームページには通常12週間で結果が分かると書かれていますが、ビザセンターへ行った際には1か月くらいで結果のお知らせメールが届くと言われていました。

 

そのどちらよりも早い10営業日で発行されました。

ブレグジット以降やコロナ以降にパートナービザ(婚姻関係にある場合も含め)を申請した友人・知人も2週間ほどでビザが下りたと言っていたので、2週間前後がスタンダードなのかもしれません。

 

特別な事情がない限り、追加料金を支払って優先サービスを受けるのはもったいないなと思いました。

 

3月4日:BRPカードの受け取り

郵送にてBRPカードを受け取ります。受け取るのに署名が必要と書いてありましたが、普通に郵便ポストに届けられていました。

 

イギリスパートナービザ申請まとめ

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ブレクジット以前のイギリスでのパートナービザ申請経験談を見聞きしたものと比べると、現在の方がパートナービザの取得が簡単になったように感じました

 

「パートナーであることを証明する書類は公的な文書のみが有効」になったためです。

今までの様にパートナーとのメッセージのやり取りや写真、誰かにお願いをしてカップル保証書を準備しなくてよくなったのは、ビザ申請準備の時間を大幅に削減してくれることになったと思います。

 

申請(ビザセンター訪問)からビザが下りるまでも10営業日とかなり短縮されていました。こちらは申請者数などにもよるかと思いますが、以前よりチェックする書類の規定が明確になったのも、時間短縮の理由になっているのかなと想像します。

 

ビザ代にIHS代とただでさえ高額なので、エージェントに頼まず自力で済ませたい方も多いかと思います。

公式ホームページをよく読み申請準備を進めれば、エージェントを通さなくとも自力で簡単に取得可能です。

 

みなさんのビザ申請がスムーズに行きますように!