ビーガン娘のイギリス生活記

「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当かを検証中のブロブです。

『オペラ座の怪人』30年以上愛されるロングランミュージカル

30年以上愛されるロングランミュージカル『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人』:image

 

ロンドン・ウェストエンドで最も有名なミュージカルの一つ『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人を観てきました。

 

30年以上愛されるロングラン作品だけあり、 本当に満足度の高いミュージカルでした。

 

そんな『オペラ座の怪人』を今回はご紹介します。

 

 

 

 

ミュージカル『オペラ座の怪人

ミュージカル版『オペラ座の怪人』は、フランス人作家のガストン・ ルルーによって書かれた小説『オペラ座の怪人』 を基にして作られたミュージカルです。

 

小説『オペラ座の怪人』は1910年に発行された古い物語で、1925年には映画化もされています。

 

物語を一文で説明すると、オペラ座の地下深くに住む怪人と歌姫クリスティーヌを取り巻くラブロマンス」です。

 


『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人』:image

 

ウェストエンドでも、ブロードウェイでもロングラン

ミュージカル版『オペラ座の怪人』は1986年にロンドンのHer Majesty's Theatre(ハー・マジェスティック・シアター) で公開が開始されました。現在でも同じシアターで公演されています。

 

1986年、ロンドンでミュージカル『オペラ座の怪人』 が初公開されました。その年、 イギリスの素晴らし演劇や劇場へ送られるオリヴィエ賞のベスト・ ニュー・ミュージカル賞を受賞しています。 イギリス版のトニー賞とも呼ばれている賞です。

 

そんなロンドンで大成功したミュージカル『オペラ座の怪人』は、1988年にブロードウェイでも公開が始まりました。

 

ブロードウェイでも大成功を収め、1988年にトニー賞のベストミュージカル賞を受賞しています。ロンドン・ウェストエンドにおいても、 ニューヨークのブロードウェイでの公演においても素晴らしい賞を 受賞した作品『オペラ座の怪人』は、 どちらでも大変ロングランです。

 

オペラ座の怪人』は、ウェストエンドにおいて『レ・ ミゼラブル』についで2番目にロングランなミュージカルです。

 

また、ブロードウェイ公演においてはもっともロングランなミュージカルです。

 

それだけ長い間多くの方に愛されている『オペラ座の怪人』は、30年以上のロングラン作品だけあり、本当に素晴らしいミュージカルですし、 是非観るべきミュージカルです。

 

ミュージカル『オペラ座の怪人』はサラ・ ブライトマンのために作られた?!

実はなんと驚き、ミュージカル『オペラ座の怪人』 はイギリス人ソプラノ歌手のサラ・ ブライトマンのために作られたミュージカルだったのです。

 

1991年のNHK紅白歌合戦サラ・ブライトマンが出演し、『オペラ座の怪人』の曲を歌ったこともあるため、ご存知の方もいるかもしれません。

しかし、私はそのことを知らなかったので驚きの事実でした。

 

サラ・ブライトマンの当時の旦那さん(今は元旦那さん)である、 ロイド・ウェーバーさんは『キャッツ』や『エビータ』、『 オペラ座の怪人』 などのミュージカル楽曲で成功を収めた作曲家です。

 

1986年にミュージカル『オペラ座の怪人』 のオリジナルキャストとして、サラ・ ブライトマンが主役のクリスティーヌ役を演じます。

このクリスティーヌ役はサラ・ ブライトマンのために作られており、音域もサラ・ ブライトマンの音域に合わせられています。

 

 

 

オペラ座の怪人』ロンドン公演情報

オペラ座の怪人』ロンドン公演は、1986年に初公演された際と同じ劇場で今でも公演されています。

 

劇場はHer Majesty's Theatre(ハー・マジェスティック・シアター)です。

 

レスタースクウェアや、ピカデリーサーカスのすぐそばです。

住所:57 Haymarket, London SW1Y 4QL

 

公演日は、月曜日から土曜日で毎日夜公演(19:30~) があります。

また、木曜日と土曜日は昼公演もあります。昼公演は14:30~ です。

 

チケットは安いもので25ポンドからあります。

 

チケットはこちらから購入できます。↓

http:// https://uk. thephantomoftheopera.com/

 

オペラ座の怪人』のあらすじ(ネタバレ)

物語は1905年のオークション会場から始まります。 そこでオペラ座の怪人に関係するシャンデリアが競売にかけられます。シャンデリアがオークション会場に登場すると、 魔法の様に光を放ち、浮かび上がっていきます。

 

それと同時に舞台は1880年代にタイムスリップします。

 

1881年、フランス・ パリのオペラ座のオーナーが新しいオーナーに代わることが舞台関係者に発表された中、新しい演目のリハーサルを行っていました。ソプラノのプリマドンナはカルロッタです。

 

リハーサル中に突然舞台セットが壊れます。 これを観て怯えたコーラスの女の子が「オペラ座の怪人の仕業だ」 言います。

 

新しいオーナーがそんなことはないと場を落ち着かせようとしますが、 ソプラノのプリマドンナのカルロッタは舞台への出演を拒否し、主演がいなくなってしまいます。

 

そこでコーラス・ ガールの一人であるクリスティーヌがカルロッタの代わりに歌える と推薦され、クリスティーヌが抜擢されます。

 

クリスティーヌのステージデビューは大成功を収めます。そしてその舞台に観客として来ていたオペラ座の新しい後援者であるラウルが、クリスティーヌが彼の子どものころによく遊んでいた友達であったことに気が付きます。

 

ステージデビュー後クリスティーヌは親友のメグに、彼女に歌を教えたのは目に見えない「音楽の天使」 だと打ち明けます。

 

またラウルは演目を鑑賞後クリスティーヌの楽屋を訪れました。 幼いころに亡くなったクリスティーヌの父親が「音楽の天使」 について話してくれたことを二人とも覚えていました。クリスティーヌはラウルに天使が実在して、クリスティーヌのもとに来て歌を教えてくれている、と告白します。

 

しかしラウルはファンタジーだと言って信じません。ラウルはクリスティーヌを食事に誘います。ラウルが忘れた帽子を取りに行っている間にクリスティーヌはもう 一度「音楽の天使」の声を聴きます。

 

「音楽の天使」はクリスティーヌの楽屋の鏡の奥から聞こえてきます。鏡をのぞくと鏡に仮面を被った怪人が現れます。「音楽の天使」は実はオペラ座の怪人だったのです。

 

しかし彼が亡くなった父から教えてもたらった「音楽の天使」だと信じるクリスティーヌはオペラ座の怪人のいる鏡の向こうへ引きこまれ、オペラ座の地下深くまで一緒に降りていきます。

 

地下深くの湖を二人でボートで渡り、 オペラ座の怪人が生活をしてる秘密の隠れ家へと行きます。

 

隠れ家に到着すると怪人は、彼自身が彼の作った歌を歌うためにクリスティーヌを選んだと話します。

 

さらに隠れ家にある鏡に、ウェディングドレスをきた自身の姿が写されているのをクリスティ ーヌは見ます。そのショックからクリスティーヌは気を失ってしまいます。

気を失って倒れたクリスティーヌに怪人は、自分のベッドへ運び、コートを優しく掛けます。

 

怪人がオルガンを使て作詞作業をしていると、クリスティーヌは目を覚まします。 クリスティーヌは好奇心からこっそり彼の背後に回り、彼の仮面を取ります。 するとその下にはひどく奇形した顔が現れます。

 

クリスティーンは怪人の顔の恐怖から逃げ回りますが、ひどい顔のせいで母親からまでも見捨てられて孤独になった怪人が、クリスティーヌに恋し、愛されたいと思っているということを聴くと、クリスティーヌは同情から怪人にマスクを返し、また怪人はクリスティーヌを地上世界へと返します。

 

一方劇場ではマネージャー宛に怪人から手紙が届きます。 その手紙には「 主役をカルロッタではなくクリスティーヌにするように、しない場合は恐ろしいことが起こる」と書いてありました。

 

劇場のマネージャーたちは激怒し無視をします。

カルロッタが演じていると声が突然、 カエルの声となってしまいます。さらには、突然縄で首をつられた遺体が舞台上に現れます。

 

恐怖と混乱のなかクリスティーヌとラウルは屋上に逃げ込みます。 そこでクリスティーヌは地下で怪人と会ったことをラウルに打ち明 けます。それを聞いたラウルは、クリスティーヌを怪人から守ると誓い、二人は婚約します。

 

クリスティーヌとラウルの会話をこっそり聞いていたオペラ座の怪人は涙にくれ、ラウルを復習することを誓います。

クリスティーヌとラウルは劇場へ戻り、 そのカーテンコール後にオペラ座のシャンデリアがステージ上へ落下してきます。

 

 

 

シャンデリア落下から6か月後の仮面舞踏会に、怪人が現れます。そこで怪人が新しく作成した演目をクリスティーヌ主演でやるように脅します。また、怪人はクリスティーヌの首から婚約指輪が掛けられていることに気づき、奪い去っていきます。

 

怪人から指示された演目をする際にオペラ座に怪人が現れると観たラウルは、怪人を捕まえるために準備を始めます。

 

ラウルへの愛と怪人への畏怖で揺れるクリスティーヌは彼女の亡くなった父親のお墓を訪れます。 亡き父にどうしたらよいのかを聞くと、「音楽の天使」 に扮した怪人にクリスティーヌは屈しそうになりますが、そこにラウルが現れクリスティーヌを救います。

 

オペラ座にて遂に怪人の作った演目が公演されます。 主役を演じるクリスティーヌは相手役が怪人にすり替わっている事に演目中に気が付きます。 そして怪人はクリスティーヌに指輪を私愛の告白をします。

 

クリスティーヌは怪人の仮面をはぎ、会場中が怪人のひどい顔に会場がパニックとなります。 そしてクリスティーヌの相手方役のはずの男優が殺されているのが発見されます。

 

会場が大混乱となっているすきに、怪人はクリスティーヌを自分の隠れ家に連れていきます。

 

ウェディングドレスを着させようとする怪人に対し、クリスティーヌは怪人に「怪人の醜い顔を恐れているのではなく、怪人の醜い心が怖い」と伝えます。

 

丁度そこへ、ラウルがクリスティーヌを助けに怪人の隠れ家に到着します。しかし怪人が放った縄でラウルは囚われてしまいます。

 

怪人はクリスティーヌに「自分と一緒にいてくれるならラウルを開放する。もしそれを拒むならラウルは死ぬ」 と言い放ちます。

 

そこでクリスティーヌは怪人に彼がこれまでどんな人生を送ってき たのかを聞きます。 それを聞いたクリスティーヌは怪人に深い思いやりを込めて彼にキスをし、彼が孤独ではないと伝えます。

 

生まれて初めて愛情を感じた怪人はクリスティーヌを思い通りにできないことを理解し、ラウルとクリスティーヌを開放します。

 

ラウルは急いでクリスティーヌを連れて逃げますが、クリスティーヌは一人戻ってきます。 怪人に指輪を返しに来たのです。

 

怪人は再びクリスティーヌに愛を伝えましたが、クリスティーヌはラウルのもとへ泣きながら去っていきます。

 

残されたオペラ座の怪人は泣きながらソファーに座り、マントを被ります。

 

オペラ座の地下深く、怪人が住んでいた隠れ家に人が訪れ、ソファーに掛かっている怪人のマントをはがすと、そこには怪人のマスクだけが残っていました。

 

 

 

おすすめ度★★★★★

ミュージカル『オペラ座の怪人』は、個人的な感想として★★★★★ 星5つです。 ロングランとなり世代を超えて多くの人に愛される作品だな、と感じた作品でした。

 

その理由をご紹介致します。

 

なんといっても歌唱力に圧倒

オペラ座の怪人』 というタイトルからもわかるとおり、舞台設定はオペラ座です。そのため、通常のミュージカル曲に加えてオペラ音楽も堪能することができます。

 

そんなオペラ座をテーマにしたミュージカルであるため、歌唱力のある方がキャスティングされています。そのため歌唱力に圧倒しますし、キャストの歌唱力にがっかりすることはありません。

 

分かりやすいストーリー

『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人』は、

オペラ座の地下深くに住む怪人と歌姫クリスティーヌを取り巻くラ ブロマンス」

とストーリーを1文で表すことができるくらい簡潔です。

 

オペラ座の地下にすむ怪人が恋に落ちた女性クリスティーヌを手に入れるための話です。

 

ウィキッド』の様に登場人物が多く、サブストーリーが多い物語ではないので、『オペラ座の怪人』 はストーリーが分かりやすいです。

 

舞台セットに感動

ミュージカル『オペラ座の怪人』の舞台セットに感動しました。

 

もちろん豪勢な舞台セットではないにも関わらず、 観客の想像力を掻き立てるセットにも感激します。

 

しかし『オペラ座の怪人』は舞台セットに凝っていて、 オペラ座の怪人の世界に引き込まれます。


ミュージカル『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人』の舞台セット:image

 

同じスペースを使用しているにもかかわらず、 シーンによって全く異なるステージに変貌します。そのため、オペラ座の怪人の世界により引き込まれます。

 

特に素晴らしと感じたステージセットは、 オペラ座の怪人が住んでいる隠れ家まで行く際に、水を渡るためのボートのシーンです。光やろうそくの現れ方にも工夫がされていて、本当に水面をボートが動いているように見えました。

 

また仮面舞踏会のシーンでは部隊がキラキラ輝きゴージャスで、本当に怪人の隠れ家や隠れ家まで行くシーンと同じ舞台を使ってい るのか、と疑いたくなるほどでした。

 

 

 

観客を驚かせる演出

ウェストエンドミュージカル『オペラ座の怪人』では、 観客を驚かせる演出が多くされていました。

 

宙に浮く舞台セットや工夫されたライティングの使い方、そして炎までもを使用して、臨場感を表現しています。

 

またこんなところに怪人が! と思うような場所から怪人が登場するなど、驚かされることの連続でした。

 

オペラ座のセットと劇場がマッチ

オペラ座の怪人』は舞台設定は1800年代後半、パリのオペラ座です。

1800年代のパリにあるオペラ座にて演目が公演される情景が、ミュージカル作中で描かれています。

 

そしてこのミュージカル『オペラ座の怪人』が上演されている「Her Majestic Theatre(ハー・マジェスティック・シアター)」 が現在の建物になったのは1916年と舞台設定と似たような時期です。

 

「Her Majestic Theatre(ハー・マジェスティック・シアター)」自体は、1705年にオープンしておりとても長い歴があります。火事などで何度か建物が全焼してしまっています。

 

長い歴史のある劇場で、 更に劇場が建てられた時代背景とミュージカルの舞台背景がマッチ し、よりミュージカルの雰囲気を盛り上げてくれます。

 

衣装が素敵

19世紀のオペラ座を取り巻く舞台設定のため、 出演者の衣装が豪華で素敵です。

 

衣装を観ているだけでも、『オペラ座の怪人』の中に引き込まれます。そして歴史ドラマに出てくるような衣装をまじかで観られるので、そういった歴史あるドレスや衣装に興味がある人は、衣装を観ているだけでも楽しるほどです。

 

 

ミュージカル『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人』まとめ

30年以上もの間世代を超えて多くの方に愛されている作品『The Phantom of Opera/オペラ座の怪人

実際に観に行ってみて、多くの人に愛されている理由がわかりました。

また、是非観に行きたいミュージカルです。

 

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