イギリスの春の風物詩のひとつ、The Boat Raceが昨日4月7日にありました。
The boat raceとは、「The」とついていることからわかるように、あらゆる何でもいいボートレースのことではなく、The Boat Raceといえば、「あの」ボートレースか~とイギリスの人にとってはわかるものなんです。
The Boat Raceとは、毎年4月にロンドンのテムズ川で行われる、ケンブリッジ大学ボート部とオックスフォード大学ボート部のボートレースです。
ボートレート言っても、日本の競艇で思い浮かべるようなモーターを乗せたボートレースではなく、エイトと呼ばれる8人でパドルを漕ぐボートレースです。
イギリスの2大有名大学のボートレースなので大変人気ですが、さすがイギリスですね。このボートレースも大変長い歴史があるそうです。
なんと第一回大会は、1829年に開催されたそうです。
1829年って日本はまだ江戸時代ですよ。シーボルトが来日して数年といった頃のことですよ。シーボルトって名前だけで歴史を感じますよね。
残念ながら多くのスポーツイベントと同じように、第一次世界大戦や第二次世界大戦の間は、このThe Boat Raceも開催されていなかったようですが、1829年から続くボートレースと思うと、とても歴史を感じますし、「The」がつくのにも、納得がいきます。
そしてこれだけ長く続けば、夏の日本の甲子園ではないですが、春の風物詩となるのもわかりますね。
しかもどんなに悪天候であろうとも、毎年ほぼ延期も中止もされてこなかったらしいです!
そんなThe Boat Raceを、実際に見に行ってきました!
会場はテムズ川ですが、ロンドンの中心部から見て西側になります。
パットニー橋からチズウィック橋までの約7キロ弱がレースコースです。
今年の天気は、曇っていましたが風はなく穏やかでした。
スタート地点のパットニー橋の様子です。
すごく曇っていますが、、、、
人がたくさん集まっているのがわかりますよね!
毎年川沿いには25万人以上が観戦に来るそうです。
そしてもちろんテレビでも中継されます。
生でレースを観戦すると、8人が本当にそろってボートを漕いでいるのに感動します。
そして、思っているよりも速い!
スムーズに水の上を滑っていくようにボートを漕いできます。
見た目はスムーズに進んでいきますが、ボートを息をそろえて漕ぐのは大変だと思いますし、かなりの筋力が必要ですよね。
そして生で見ると、あっという間に自分の前を通り過ぎていってしまい見えなくなりますが、約6.8キロも漕ぎ続けるていると思うと、本当に筋力・体力・持久力が必要なスポーツで、かなりのトレーニングを積んできてるんだな~と思うと感動します。
2019年は男子も女子もケンブリッジが勝利をしました。
テムズ川沿いでの生での観戦は速さを実感できましたが、レースの全貌が見えないので、来年はテレビ中継で観てみたいな、とも思います。
川沿いでは、お祭り気分でお酒片手に観戦している人がたくさんいました。
中には、きっと毎年一緒に見に来ているんだろうなーと思われるお年を召されたご夫婦もいらっしゃったりと微笑ましかったです。
みんなで集まって盛り上がる口実、といった感じの若者が多かったです。
でもこんな長い歴史がある学生スポーツって、さすがイギリスだなと感じる瞬間ですね。何事にも長い歴史があって、それを本当に大切にしているのが素敵だと思います。
これからも何年も何年も続いていくんでしょうね。
こちら↓のボタンをポチっとしていただけるととっても嬉しいです。