イギリスのTax Year(課税年度)は4月6日から翌年の4月5日までです。
この期間の収入総計のうち、£12,500まではPersona l Allowance(課税最低限度) として所得税の課税対象外になります。
3月に渡英し3月中旬からイギリスで働き始めた私の昨年の課税年度の収入は、 半月分の給与になるのでもちろん課税最低限度金額の£12, 500には到底届きません。
ということで、3月分の給与からはIncome Tax(所得税)の支払いはしなくていいことになっています。
しかし給与明細をよく確認してみると、3月の収入から20% の所得税が引かれていました。
ただでさえ心もとない収入から20%も税金が引かれるなんて、、 、
といことで、払いすぎた所得税の還付手続きをしました。
その手続き方法をご紹介致します。
所得税還付に必要なもの
払いすぎた所得税の還付に必要なものは下記の4つです。
- 過去の給与明細/確定申告書
- National Insurance Number
- P800
- 銀行口座
この中でも特にP800という書類をイギリス政府の税金を管理しているHMRCという機関から発行してもらうことが一番の重要な手続きになります。
HMRCはイギリスで所得のあった人のすべての税金の支払い状況を管理しています。
毎年、課税年度が終了後にこのHMRCがイギリスで所得のあった すべて人の税金の支払い情報を再度すべて確認をし、過払いや未払いを11月までに洗い出します。
その過払いや未払い情報のお知らせレターがP800です。
HMRCが11月までにすべての過払いや未払いを洗い出し、 該当者全員にP800を発行し郵送します。
ご自身で税金の過払いや未払いを確認できていなくても、11月まで待てば自動でHMRCが知らせてくれるシステムとなっています 。
ただ11月まで待つの?
11月までに引っ越す予定等もあるので、もしも郵便がちゃんと届かなかったら?
と思った私は、P800の発行依頼をして11月まで待たずに過払いの所得税の還付を受けることにしました。
P800の発行依頼方法
P800の発行依頼は下記のウェブサイトから、 ライブチャットもしくは電話にて依頼することができます。
イギリスらしくない程しっかりしているので不手際はないかと思いますが、 ライブチャットの方が発行依頼の会話を保存することもできるのでおすすめです。
ただライブチャットのオペレーターが空いている瞬間がまれなので、何回かウェブサイトを更新してオペレーターが空くタイミングをうまく逃さないようにしなければなりません。
オペレーターに繋がったら税金の過払いがあるので返金を受けたい からP800の発行をして欲しい旨を伝えます。
そうすると過払いがあるか確認するために、 下記の情報を聞かれます。
- National Insurance Number
- フル名前
- 誕生日
- 住所と郵便番号
これらを伝えると本当に過払いがあったかを確認してくれます。
確認後P800を発行してくれます。
私の場合は少額だったため、最大2週間かかるといわれました。
実際の郵便は1週間強で届きました。
またいくらの過払いがあるかは72時間後にネットでも確認ができるといわれました。
下記のウェブサイトからご自身の個人税金アカウントを作成して確認することができます。
https://www.gov.uk/personal- tax-account
そもそも、税金をいくら払っているかわからず、 過払いがあるかどうかもわからない際もこちらで個人税金アカウントを作成して確認することができます。
こちらでアカウントを作成する際に本人確認のために過去の収入額や税金の支払い額を聞かれるため、 過去の給与明細が必要となるわけです。
P800が発行されたら
P800が発行されたらそのP800に返金方法が記載されていま す。
先ほどの個人税金アカウントにログインをして、 過払いの税金を返金するページへ行きます。
後は、 ご自身の個人情報と銀行口座情報をウェブ上で入力するだけです。
この作業後5日以内に過払いの税金が払い戻されます。
イギリスはお家の修理などのいろいろな物事への解決に時間がかか り、イライラすることが多いのですが、税金に関してはしっかりしていて思っている以上に素早かったです 。
やればできるじゃん!という感じです。
対応も早いですし、 特に課税年度をまるまる働いていない人は税金の過払いがあるかどうか確認をすることをオススメします。
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