イギリス生活記

2018年後期のYMSビザに当選し2019年3月に渡英。3度目の渡英ですがロンドンに住むのは初めて!「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当か検証中

『Spirals of Fate』イギリスの史実を基にした小説【洋書多読·洋書レビュー】

『Spirals of Fate』イギリスの史実を基にした小説【洋書レビュー】:plain

 

イギリスに関することは何でも興味のある私が手に取ってみた1冊が、『Spirals of Fate』です。

 

実際にあった歴史事件を基に作られた小説で、イギリスの歴史好きな私は大変楽しみながら完読することができました。

 

 

『Spirals of Fate

『Spirals of Fate』の時代背景は、イギリスで最も有名な王様ヘンリー8世がなくなり、息子のエドワード6世が統治していた時代です。

 

ヘンリー8世イギリス国教会を設立したこと、また偉大なヘンリー8世が亡くなった当時は、政治的にも、経済的にも、宗教的にも複雑な状況になっていました。

 

そんな中イギリスのノーフォークで起こった、Kett's Rebellion(ケッツの反乱)というイギリスの「囲い込み」に対する反乱が起こりました。

 

『Spirals of Fate』では、そのKett's Rebellionの始まりから終わりまでを、フィクションを交えて描いた作品です。

 

『Spirals of Fate』に登場する地位の高い人物は、実在し実際にKett's Rebellionにかかわった人物で、身分の低い登場人物のほどんどはフィクションです。

 

 

『Spirals of Fate』の感想

 学校で習ったイギリスの宗教の問題や囲い込みを物語の背景に、とても状況が詳しく書かれている歴史小説でした。

 

歴史の事実に沿うだけでなく、それぞれの登場人物の設定がしっかりとしていて、本当にこういう人物がいただろうな、と思わせるような描かれ方でした。

こういう人物だからこそ、こういう発想に至り、こういう発言をして、こういう物事が周りで起こるんだろうな、と読んでいて話の中に引き込まれていきました。

 

それぞれの登場人物のひょんな言動から町中どころか、イギリス王室までをも巻き込む大反乱にまで発展していく様子が詳細に描かれていて、本当に歴史ってきっと些細なことが重なって、大事件に発展していったことばかりなんだろうな、と読んでいて思いました。

 

 『Spiral of Fate』の物語になったKett's Rebellionが実際に起こったイギリスのノーフォークにはKett's Rebellionのゆかりの地が残っているようです。実際にノーフォークにいってみたくもなりました。

 

 『Spiral of Fate』は物語として面白いだけでなく、事実を基にしているところがこの本のすごいところです。当時のイギリスの社会状況や、様子が知ることができるので、イギリス好きの方、歴史好きの方は特に楽しめる1冊だと思います。