ビーガン娘のイギリス生活記

「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人」は本当かを検証中のブロブです。

ロンドンのフロイト博物館 見どころ&貴重な芸術品たっぷり!

ロンドンのフロイト博物館:plain

 

心理学などは特に詳しくないのですが、ロンドンでブループラーク巡りをしている時に発見した精神分析学の創始者であるジークムント・フロイトの博物館に行ってきました。

 

ロンドン北部にある高級住宅街ハムステッドに突如現れるフロイト博物館は、思っている以上に見ごたえのある博物館でした。

 

 

ジークムント・フロイト

まず、フロイト博物館のフロイトさんとはどんな方なのか?

 

ジークムント・フロイトユダヤ系のオーストラリア人の精神科医で、1800年代後半から1930年代オーストリアのウィーンを拠点に活躍していました。

 

精神分析学の創設者として有名で、「深層心理」「コンプレックス」「無意識」などといった言葉はフロイトが提唱した言葉です。精神分析学をよく分からない私でもよく使う言葉なので、フロイトさんのすごさを感じます。

 

第二次世界大戦下にウィーンにいたフロイトは、ナチス軍から逃れるためロンドンに亡命してきました。その際住んだお家が現在フロイト博物館になっています。

 

フロイト博物館

1938年にオーストリアのウィーンからロンドンに亡命してきたジークムント・フロイトは、1939年に亡くなっているため、実質ロンドンには1年しか住んでいません

 

ウィーンにもフロイト博物館はありますが、なぜロンドンにもフロイト博物館があり有名なのか、行くまでとても疑問に思っていました。彼の研究のほとんどはウィーンで行われたので、ロンドンにフロイト博物館があるのはフロイト知名度にあやかっているだけなんじゃないか、とさえも思っていました。

 

しかし、フロイト博物館に実際に行ってみるとビックリ!なぜロンドンにもフロイト博物館があるのか納得させられました。

 

私が思ったロンドンにフロイト博物館がある理由は2つ

  1. フロイトはウィーンで使っていた家具など丸々一式ロンドンに持ってきていたから
  2. フロイトの娘であり女性の精神分析家の先駆者にもなったアンナ・フロイトもここで活躍したから

まず、1つ目の「フロイトはウィーンから家具など丸々一式ロンドンに持ってきた」というのは、本当にこの博物館の目玉です。これが無ければ博物館が成り立っていないと思います。

 

そして2つ目の「アンナ・フロイトも活躍したから」というのは、アンナの活躍ももちろん素晴らしい上、アンナの遺志によってこの家は博物館として一般公開されるようになったらしいです。

 

フロイト博物館のみどころ

フロイト博物館に実際に行ってみて、私が感動した展示をいくつかご紹介したいと思います。

 

展示品自体も素晴らしいのですが、これら家の中にある全てをウィーンから持ってきたという事実が本当に仰天です。

 

しかも第二次大戦下で、ナチス軍から逃れてロンドンにやってきたフロイトです。

高級なものや、歴史ある品々も多いので、ナチス軍に没収されたり売り払われたりしなかったという事実にびっくりです。

 

「世界一有名なカウチ」

「世界一有名なカウチ:plain

 

フロイト博物館で一番の目玉展示は、間違いなくフロイトが精神治療に使用したカウチ(寝椅子)です。

 

頭に浮かんでくることをカウチに寝そべりながら自由に話させる方法は、現在でも心理カウンセリングに使われています。

 

実際にフロイトが精神療法に使用した「世界一有名なカウチ」を、それが活躍していた状態のままで見られるのは素晴らしいです。

 

患者さんはカウチに横になり、フロイトはカウチの隣にある緑の椅子に腰を掛けて患者さんが自由に連想することを元に精神療法を行ったそうです。

 

フロイトが亡くなったソファーとフロイトの机

フロイトが亡くなったソファーとフロイトの机:plain

 

同じ部屋にはフロイトが普段利用していた机と、フロイトが息を引き取ったソファーがあります。

 

フロイトが使っていた机の上には、彼のシンボルともいえる眼鏡も。

 

フロイトは無くなる前、寝室のあった2階へ行く体力がなくなり、自身が仕事場として利用していた部屋で過ごし、ここにあるソファーベッドで亡くなったそうです。

 

フロイトが所持していた芸術品

フロイトが所持していた芸術品:plain

 

フロイト博物館にはたくさんの芸術品や本が所狭しと飾られていました。

フロイトが持っていたという事を抜きにしても価値のあるものばかりです。

 

その多くは患者はフロイトを崇拝する方からの贈り物だったそうです。

 

生活に必要な物だけでなく、こういった芸術品もウィーンからロンドンに持ってきたとは、一体どうやって運んできたのかがとても気になります。

 

また、フロイトの持っていたペルシャ絨毯はかなり珍しい絨毯だったらしく、絨毯を鑑定するためにはるばる遠くから絨毯の専門家が訪れたほどだそうです。

 

フロイトの崇拝者の中には、サルバドール・ダリもいたそうです。

ダリはフロイトとお近づきになりたく、フロイト肖像画を描いてフロイトに送ったそうです。その肖像画フロイト博物館に飾ってありました。

 

アンナ・フロイトの部屋

アンナ・フロイトの部屋:plain

 

フロイト博物館の2階には児童精神分析で活躍をした、フロイトの娘のアンナの部屋もありました。

 

児童精神分析をしていただけあり、この部屋には何だか子どもの温かみを感じるような品も展示されていました。

 

また、個人的に感動したのはアンナが履いていたブーツの展示です。

このブーツを履いて、近くのハムステッドヒースまで散歩なんかに行っていたのかなと想像すると人間味を感じ、親近感が湧きます。

 

 

フロイト博物館の基本情報

 フロイト博物館の基本情報です。

変更する可能性もあるので、随時公式サイトを確認することをお勧めします↓。

Freud Museum London - The Home of Sigmund Freud

 

開館時間:水・土・日の10:30~17:00

料金:£14

住所:20 Maresfield Gardens, London NW3 5SX

 

事前予約が必要です。事前予約をしていなくても空いている場合は、その場でオンラインでチケット購入をすることもできるようです。

 

 

 

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