日本でもプラスチックの袋ですとか、カフェにプラスチックカップなど、プラスチックによる環境問題が最近取り上げられているのをネットのニュースでよく見かけます。
イギリスでは日本以上に環境問題に敏感で、ニュースや新聞、テレビ番組で環境問題に関係のあるトピックを見ない日はありません。
ペットボトルではなく、Myカップを持っている人はたくさんいますし、コーヒーのカップでもMyカップを使用している人を多く見かけます。
そんな中先日、プラスチックカップのように見える土に還る使い捨てカップを見つけました。
今回はその「土に還る使い捨てカップ」についてです。
そもそもプラスチックの何がいけないの?
プラスチックはほかのゴミとは違い、捨てられた後に自然と土に還らないため、捨てられたゴミは何十年も何百年も残ってしまいます。 プラスチックのレジ袋が完全に自然分解されるまでに1000年かかると言われています。
そのプラスチックのゴミの最終的な行き先に今なっているのが、海。
年間800万トンものプラスチックごみが海へ流されているそうです。
海に生息している生き物に絡まったり、プラスチックごみを食べてしまったりして、 海に生息している動物が危険にさらされています。
そんな生き物を傷つけたり、環境汚染の問題からプラスチックの使用についてここ最近大きな問題となっています。
土に還る使い捨てカップ
ロンドンのとあるカフェ/ レストランで土に還る使い捨てカップを使用しました。
見た目は普通の透明なプラスチックのカップです。
持った感じも普通のプラスチックカップ。
でもカップに、”I’m not a plastic. I am 100% compostable”と書かれていたのです。
つまり、「私はプラスチックじゃありません、100% 土に還ります」と。
最初にこの文字に気が付いたときは、初めてこのようなカップの存在を知って環境問題に取り組む企業が増えていて感心しました。
世の中のすべてのプラスチックカップがこのカップに置き換わればいいのに、とも思いました。
だた、よくよく考えてみるといくら土に還るからといって、使い捨てのカップを店内で使用するよりも、普通のグラスのカップの方が断然環境にはいいのではないでしょう か?
使い捨てのものを使用して、いくら以前にいつか還るからと言ってゴミを出す必要性はないと思います。
またもし、この土に還るカップが使い捨てではなくリサイクルされるにしても、リサイクルをするにもエネルギーを使用していて環境に良いという訳ではありません。
捨てるよりも環境に良いという、比較です。
3RのReduce(ゴミを減らす)、 Reuse(再使用)、Recycle(ゴミの再生利用) は皆さん、ご存知だと思います。この3つがゴミを減らし環境問題に取り組むために必要なことです。
でもこれってReduce→Reuse→Recycleの順で優先順位があり、まず取り組むものはReduce。そのあとがReuse、そして最後がRecycleです。
プラスチックカップではなく土に還るカップって、環境問題を気にかけてますよ~っていう企業のアピールで、本当に環境問題を考えている企業だったら洗って何度も使用できる 普通のガラスのグラスを使用しているんじゃないかな、と考えさせられました。
もちろん、お持ち帰り等でお客さんがMyカップを持っていない時に、今までのプラスチックカップを使用するよりもこの土に還るカップが使われた方が、環境に良いのではないかと思います。
なので将来的にプラスチックカップがなくなり、この土に還るカップに取り替わればいいなと思います。
ただ、その前にもっと環境のことを考えて行うべき行動があるな、と思いました。
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