イギリス生活記

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イギリスNHS 無料子宮頸がん検診

イギリスNHS 無料子宮頸がん検診:image

 

ゆりかごから墓場まで」と、 基本的に無料で医療サービスを受けられるイギリス。

そんなイギリスで無料の子宮頸がん検診に行ってきました

私の体験談を含めて、その様子をご紹介致します。

 

 

イギリスの医療システムNHS

イギリスの医療システムはNational Health Service(国民保健サービス)といい、通常NHSと呼ばれ ています。NHSは患者に公平なサービスを提供する目的で1948年に始まった、イギリス国営医療事業です。

 

歯の治療や視力検査など一部例外はありますが、NHSのおかげでイギリス国民は医療サービスを無料で受けることが可能です。

 

また、イギリスに合法で6か月以上滞在する外国人もNHSの無料医療サービスを受けることができます。そのためイギリスの大学に6か月以上留学している方、YMSビザでイギリ スに滞在している方、 パートナービザでイギリスに住んでいる日本人もNHSの無料医療サービスの対象です。

 

NHSはイギリス人が大変誇りに思っている医療サービスです。すべての人が公平に無料で医療が受けられるサービスはイギリスにとってとても大切で、常にどうやってNHSのサービスを高水準で保つか、予算はどうするかが話題になっています。そのため、選挙の際にもNHSについての各党のマニュフェストはいつも注目を集めています。

 

www.uklifejournal.com

 

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子宮頸がん検診

子宮頸がん検診は女性特有の子宮がんのリスクを発見することの出 来る検査です。子宮がんは女性がかかる癌の中でも比較的多く、また若い人でも疾患する可能性が高い癌です。 子宮がんになる前のリスクを発見することができるので、とても重要な検査です。

 

NHSの無料子宮頸がん検診

イギリスの医療サービスNHSでは、ほかの医療サービス同様に子宮頸がん検診も無料で行っています。

 

NHSの無料子宮頸がん検診対象者

NHSの無料子宮頸がん検診対象者は簡単に言うと、NHSに登録している25歳から64歳までの女性が対象です。

 

どのような年代でどのくらいの頻度で検査対象になるかの詳細は、下記のとおりです。

 

25歳未満・・・25歳になる6か月前

25~49歳・・・3年に1度

50~64歳・・・5年に一度

65歳以上・・・過去3回のテストで1度でも異常があった場合

 

こちらの頻度は検診をして異常が見つからなかった場合の頻度です。

 

子宮頸がん検診は子宮内の異常を早期発見できる重要で大変促進されているテストですが、実際には子宮頸がん検診は任意です。検診のお知らせが来ても行かない選択をすることも出来ますし、 医療センターに検診のお知らせを送らないように依頼することも可能です。

しかし、命を守る無料の検診です。個人的には受けないわけにはいきません。

 

NHSの無料子宮頸がん検診の流れ

それでは実際のイギリスのNHSの無料子宮頸がん検診の流れをご紹介します。

 

NHSからお知らせが来る

NHSの子宮頸がん検診の対象者には検診が必要な際に、登録している医療センターより直接お知らせが来るシステムになっています。

 

お手紙で来る場合が通常ですが、私のもとへはメールでお知らせが来ました。正確には携帯のSNSです。近所のGP(General practitioner・総合診療医)に登録をした際に連絡はメールも可能で登録したせいかもしれません。

 

無料子宮頸がん検診の予約をする

NHSより無料の子宮頸がん検診のお知らせが届いたら検査の予約が必要です。

 

予約の方法はそのお知らせに書かれています。私の場合は登録している近所の医療センターに電話で予約をするように指示が書いてありました。

 

医療センターへ電話をすると、最後の生理がいつだったのかを聞かれ、生理日と重ならない日にちで予約を取ります。

 

NHSの無料子宮頸がん検診当日

NHSでの無料子宮頸がん検診当日の流れをご紹介します。

 

受付

子宮がん検診の当日は予約時間に間に合るように予約をした医療センター/GPへ行きます。 医療センターに到着したら、子宮頸がん検診に来た旨を受付に伝えます。

あとは、担当医に呼ばれるのを待つのみです。

 

子宮頸がん検診についての説明

担当医に呼ばれた後は実際の子宮頸がん検査に入る前に、子宮頸がん検診について簡単な説明を聞きます。

 

まずは、 検査を受けるのが予約を入れている本人かを確認する質問をいくつ か聞かれます。

私が聞かれたのは、名前と住所と生年月日でした。

 

本人確認が済むと子宮頸がん検査をするにあたっての質問がされま した。

質問の内容は、

  1. 最後の生理の初日はいつか
  2. 性行為はしているか
  3. 妊娠はしていないか

 

子宮頸がん検査についての質問が終わると子宮頸がん検査について知っているか聞かれます。「知らない」 と答えると簡単に子宮頸がん検査について説明をしてくれます。

 

コンピューター上に映し出された子宮の画像をみせられ、 ここから細胞をとって検査をすると説明されました。

リラックスをして検査を受ければ痛みはないと説明されました。

また、検査後に出血することはあるが、 出血することは普通のことなので心配はいらないと説明されました 。

 

子宮頸がん検診

それでは実際の子宮頸がん検査の様子です。

 

まずもちろん下着も含めて、下半身に着ている洋服を脱ぎます。

恥ずかしい気もしますが相手はプロのお医者さんです。 恥ずかしがっている方が恥ずかしい気がしました。

 

洋服を脱いだ後はベッドの上に仰向けに寝転びます。 私の担当医の先生は恥ずかしかったらと下半身にかぶせる紙を用意してくれました。

 

ベッドに仰向けになると先生の指示に従い、 足を閉じて膝を立てます。その後膝を開きます。

 

これで子宮頸がん検査開始です。ここからは私は自分の体の中を実際にどのようにされていたのかは 見えませんが、膣の中にプラスチックのようなものを入れられ、ある程度入ったところで細胞を取ります。

 

細胞が取れたら、終了です。

服を着て帰ります。

予約時間から5分強で終了しました。

 

子宮頸がん検診の結果通知

NHSの子宮頸がん検査の結果は2週間後くらいに郵便で届きます 。

もし2週間から3週間待っても結果が届かない場合は、NHSに連絡をします。

 

NHS子宮頸がん検診の痛み

子宮頸がん検査を初めて受ける方は特に痛みを心配されるんではないかと思います。 実は私も今回初めてだったため、子宮頸がん検診がどういったものなのか、痛みがあるのかを心配していました。

 

実際に検診を受けてみての正直な感想は、まず初めは膣に物を入れられるのため違和感を感じました。 この時点では違和感のみで痛みではありません。

 

しかしその後膣内に入れられた検査のためのものが、徐々に奥に入れられていくと徐々に痛みが増していきました。 先生から検査前に「リラックスしていれば大丈夫」 と言われた事を思い出し、 痛みを感じ始めてからはリラックスしようと心がけました。リラックスしようと心がけているところで、検査具はこれ以上奥に進まずストップしました。

 

そこで担当医から「これから細胞を採取します」と言われました。

ここでも痛みを感じましたが、ちょっと痛いなーと思うくらいで声を出すような痛みではありません。そしてすぐに終わります。

 

検査が終わった後も痛みという程ではありませんが半日程下腹部に違和感がありました 。

 

子宮頸がん検査当日はおりものシートを!

担当医からお話しがあった通り子宮頸がん検診後は出血することがあるそうです。そして出血することは当たり前のことで心配することではありません。

 

私も実際に出血がありましたが、出血と言っても生理の際の出血ほどの多量なものではなく、おりものに血が混ざるくらいでした。

下着が汚れてしまいますので子宮頸がん検診当日はおりものシートをご用意されることをおすすめします。

 

NHS子宮頸がん検診結果の通知を受けて

NSH子宮頸がん検診の結果によってはその後の対応が3つに分か れます。

  1. 異常なし
  2. 細胞に異常あり
  3. がん細胞の発見

 

それでは順位ご説明いたします。

 

異常なし

子宮頸がん検診の結果子宮内の細胞に異常がなかった場合は、次回の定期健診は25~49歳の場合は3年後、50~64歳の場合は5年後になります。

 

細胞に異常あり

子宮頸がん検診の結果子宮内の細胞に異常があった場合は、次回の定期健診は1年後になります。

 

細胞の異常と聞くと不安になりますが、がんになる可能性を秘めた細胞が発見されたということで心配することはないそうです。この時点ではがんになるかもわかりませんし、1年後まで待っていても問題ないそうです。

 

ただ可能性があるということで、3年後ではなく1年後に再検診が必要となります。

 

がん細胞の発見

子宮頸がん検診の結果がん細胞が発見された場合はすぐに病院に予約をし、詳しい検査が必要となります。

 

がん細胞が発見されたとなると不安になりますが、定期的に検診を受けていた人ならすごく進行している事は稀なので、早期発見で早く処置の対応ができることになります。

 

 

まとめ:イギリスNHSで子宮頸がん検査を受けて

今回私は人生で初めて子宮頸がん検診を受けました。 日本でも受けたことないのにイギリスでちょっと心配だなと思ったのですが、とっても早く何も難しいことはありませんでした。

 

検診で安心を買える、もしくは早期対応ができると思えば、絶対に受けないわけにはいきません。

確かに検査は少し痛みがありましたが、これで自分の命を守れる可能性が上がるのであれば必ず検査を受けたほうがいいと思います。

 

イギリスの病院は言葉も母国語でなく、システムも違うため不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、 是非子宮頸がん検査のお知らせが来た際は検査を受けてください。

 

 

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