遂にイギリスがEUから離脱しました。
EU離脱日を延長に延長を重ねていたので、 正直一生離脱しないのかとさえも思っていましたが、 遂にイギリスはEUから離脱しました。
イギリスがEUを離脱するという歴史的な日にイギリスに住んでいたなんて、貴重な体験ができたなと感じます。
折角貴重な体験をしたので、実際にEU離脱日をイギリスで過ごした一人として、感じたことを記録したいと思います。
イギリスのEU離脱
イギリスのEU離脱について、まず簡単にご説明します。
1973年にイギリスは現在のEU(欧州連合)の前身であるEC (欧州共同体)に加盟しました。
イギリスはEU加盟国の中でもポンドを使用していない特別な国ではありましたが、1973年以来EC/EUとの関係を築いてきました。
しかし2016年6月23日の国民投票の結果、EU離脱が支持され、それ以後離脱に向けて議論が繰り返されてきました。
EU離脱支持者と反対者が僅差であったこと、 具体的な離脱後の内容がわからないまま離脱するかどうか国民投票が行われたことにより、離脱への議論が難航し、結果3度も離脱時 期が延長されました。
しかし2020年1月31日23時(Eu本部のあるブリュッセル では2020年2月1日午前0時)に正式にイギリスはEUを離脱しました。
したがってイギリスとEUの関係は、EUの前身のEC時代から合わせて1973年から2020年までの47年間です。今回のEU離脱でイギリスとEUは47年間の関係に終止符を打ちました。
イギリスのEU離脱日をイギリスで過ごして感じたこと
イギリスのEU離脱日をイギリスの首都ロンドンで過ごして感じたことです。
全くの主観で、人それぞれ置かれている立場などからいろいろな考え方があるかと 思いますが、イギリスの離脱日にタイミングよくイギリスの首都ロンドンに住んでいた一個人として感じたことをそのままご紹介します。
イギリスのEU離脱日前
実際にイギリスがEUを離脱する日前は、 びっくりするくらいブレグジットのニュースが落ち着いているなと思いました。
12月の選挙前までは3度のEU離脱延長など、 イギリス内では常にニュースになっていました。
しかし12月の総選挙でボリス・ ジョンソン率いる保守党が圧勝すると、EU離脱が決定し、その後 EU離脱に関するニュースは徐々に減っていったように感じました。
実際にEU離脱前には、コロナウイルスやハリー& メーガンの王室離脱ばかりで、ブレグジットの前日くらいまではすっかりブレグジットは忘れ去られたような状態でした。
イギリス人と同僚や知り合いに
「ブレグジットが起こるのに、 あまりニュースになってないね」と話すと、
「 もうブレグジットが起こることは決まっていて、 あとはなるようになるだけだからね、移行期間もあるし」
とあきらめムードの人もいるんだなと感じました。
イギリスのEU離脱当日、パーラメントスクエアを見に行ってみて
イギリスのEU離脱日という歴史的な日にせっかくイギリスにいられるのだから、イギリスのEU離脱を肌で感じたいと思いました。
そこで、イギリスのEU離脱を一番肌で感じられるであろう場所「 パーラメントスクエア」にイギリスのEU離脱日当日の午後9時ご ろ(イギリスのEU離脱2時間前)ごろに行ってきました。
パーラメントスクエアはイギリスの国会の前にある広場で、ブレグジット当日にお祝いイベントが開催された場所です。
また、 ブレグジット反対デモの多くもパーラメントスクエアで行われました。
EU離脱イベント参加者の年齢層の高さに驚いた
イギリスのEU離脱当日のイベントを見に行ってみて驚いたことは、お祝いイベントに参加している人の年齢層の高さです。
今までの選挙の結果などからもEU離脱を支持層は、 若者よりも年齢層の高い人たちであることは知っているつもりでし た。
しかし今回EU離脱日にその中心となるパーラメントスクエアに集 まって喜んでいる人達が、 中年もしくはそれ以上の白髪の方々ばかりで、驚きました。
頭の中で理解していると思っていた事実が、 映像となって目の当たりにすることによってより明確に理解することができたんだと思います。
今までEU離脱反対派のデモを見に行ったことがありましたが、その際は若者が多かったです。 自分の国の将来をこんなにも考えている自分と同年代の人、もしくは私よりも若い人が多いことに感心しました。
そのため将来を担う若者の意見や国民の半数の意見が反映されずに、選挙システムによってEU離脱になったことに少し悲しく悲しくなりました。
もちろん年齢が高い人の方が知識もあるかとは思います。
しかし、 なんだかイギリスの将来を考えてなぜか悲しくなったのは事実です。
EU離脱イベント参加者は白人ばかりだった
イギリスのEU離脱当日のイベントの参加者は白人の方ばかりでした。
ロンドンでは観光客が多いせいもありましが、本当に人種のるつぼです。
なん世代か前から移住してきたインド系イギリス人や、バングラデシュ系イギリス人、アフリカ系イギリス人や中華系イギリス人など多くの人種のイギリス人がいます。
しかしイギリスのEU離脱当日のお祝いイベントの参加者はほぼ100%白人の方でした。
普段多国籍なイギリス、ロンドンに住んでいる私にとっては少し違和感を感じました。
EU離脱後のことはほとんど不明
EU離脱後にはどうなるのか、という視聴者からの問いに答えるニュースコーナーがありました。
いくつかの質問がされていたのですが、そのすべての答えが
「この離脱日1日にはすぐには変わりません。現時点ではどうなるかはわかりませんが、今後の移行期間でのEUとの話し合いにより決まります。」
だったんです。
全てにおいて何がどうなるかわからない状態なのに、お祝いできるのは単純にすごいな、と思いました。
どういう状態でEUを出るかではなく、EUを出るという事だ問題で大切だったんだな、と感じました。
イギリスのEU離脱が決まっただけでも経済が回復する?!
イギリスのEU離脱によりどうなるかで経済が良くなるのではなく、イギリスのEU離脱が決まった事で経済が回復すると見ている人もいるそうです。
今までの3年間は本当に離脱するにか、いつ離脱するのか不透明でした。
今離脱が起きったことによって、その1つの大きな不透明な事がクリアになったので、それだけでイギリスの経済は良くなると考えれいる人も多いそうです。
景気って気持ちの問題だな、と感じたと同時に、いろいろな物が不透明なのにそう簡単に行くのかなと思ってしまいます。
イギリスがEUを離脱して:まとめ
イギリスがEU離脱をするという歴史的な日にイギリスにいられ、肌身で感じられた事に感謝しつつ忘れたくないなと思いました。
これからイギリスとEUの新しい関係に始まりです。
EUを離脱した事に後悔しないような、新しいイギリスとEUの関係が築いていくのを今後見れたらいいな、とイギリス好きな一人として思いました。
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