ベルギーのアントワープへ行って来ました。
まさに『フランダースの犬』の街。
オススメをご紹介します。
アントワープって
「フランダースの犬」の舞台であることや、 バロック美術画家のルーベンスの故郷であることで有名です。
また、 ユダヤ系ベルギー人がアントワープにでダイヤモンド研磨機を発明 したことにより、ダイヤモンドカット職人が増え、 ダイヤモンド加工や取引でもアントワープは大変栄えました。
今でもアントワープ駅の周りにはたくさんの宝石ショップが並んでいます。
アントワープ観光所要時間
アントワープのメインどことを抑えるだけなら、 観光所要時間は半日あれば十分です。
私の場合はブリュッセルからアントワープへ電車で日帰り旅行をし たので1日使いました。と言っても8時ごろにブリュッセルを出て 、4時ころまでにはブリュッセルに戻ってきましたので、丸1日ではありません。それでも見たいところは見れたと思います。
ちなみに、ブリュッセルから電車で45分ほどです。
アントワープ観光の所要時間は半日~1日が平均的かと思います。
アントワープ中央駅
ブリュッセルから電車でアントワープへ行く際は、 アントワープ中央駅で下車します。この駅自体が観光スポットとなっています。
なぜならこのアントワープ中央駅、「世界一美しい駅」 と言われています。(「世界一美しい駅」 と呼ばれている駅が台湾にもあったような気がしますが、、、)
アントワープ中央駅は1895年~1905年にかけて建設されました。
古い駅ではありますが、リノベーションもされて駅構内に綺麗なスーパーや、カフェ、 レストランもあります。
電車でアントワープ駅に到着してプラットフォームから出口方面へ 向かう際に、豪華な駅舎が見えてきます。
ベルギー特産の大理石を使用したネオバロックの豪華な駅舎です。
確かに美しい!


フルン広場
アントワープ中央駅から、 アントワープ観光をする際はまずフルン広場を目指すとわかりやす いかと思います。
アントワープ中央駅からアントワープの観光中心地は徒歩15分強くらい離れていました。私は歩きましたが、メトロに乗って行くこともできます。
アントワープはブリュッセルやブリュージュに比べると、もっと大都市でファッションショップも多くあるので、 いろいろ見ながら歩いていると観光中心部へ着くかと思います。
フルン広場はアントワープのメイン広場です。
広場の中央にはアントワープ出身の画家ルーベンスの像があります。
フルン広場からはアントワープ聖母大聖堂を見ることができます。

アントワープ聖母大聖堂
「フランダースの犬」 の主人公の少年ネロがどうしても見たかった絵画があり、ネロとパトラッシュが最期を迎えた教会です。
ブリュージュにある鐘楼と一緒にベルギーとフランスの鐘楼群の一 つとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
今日見られる姿のこの大聖堂の建設が開始されたのは、1352年 です。1521年に建設終了とのことで、建設期間なんと169年 。ゴシック様式の大聖堂です。
1518年に完成した鐘楼は123メートルもあります。
一体どうやって、これほどまでの高い鐘楼を作ったのだろう、と感心してしまいます。
大聖堂内にはいくつものルーベンスの宗教画があります。
ルーベンスの「キリスト昇架」「キリストの復活」「キリスト降架」が特に注目です。
ちなみに「キリスト降架」がネロがどうしても見たかった絵です。

とても悲しいことにネロとパトラッシュはこの絵を見ながら天使に連れられて天国へ行ってしまいます。
悲しい最後ですが、最後のネロとパトラッシュは幸せそうでしたよね。。。
聖母大聖堂はルーベンスの絵など見どこと沢山です。
そして「フランダースの犬」効果で日本人が多く訪れるからか、大聖堂内に日本語のパンフレットも置いてあるのがすごくありがたいです。
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
開館日:毎日
開館時間:月曜~金曜10:00~17:00、土曜10:00~ 15:00、日曜・祝日13:00~16:00
入場料:6ユーロ
ネロとパトラッシュの像
アントワープ聖母大聖堂の目の前に、 少しポップで現代アートな像があります。
ネロとパトラッシュの像です。
地面がそのまま掛布団になったかのようなデザインで、 ネロとパトリックが温かく眠っているかのような銅像です。
なんといっても可愛らしい!

牛乳広場
平成生まれの私は、アニメ「フランダースの犬」 が世代ではなく知らなかったのですが、 ネロがお金を稼ぐために牛乳を売っていたそうです。
その牛乳を売っていた広場の看板があるとのことで、せっかくなので見学してきました。
一緒に観光をしていた「フランダースの犬」世代の両親は、 ぜひ見たいと盛り上がっていました。
聖母大聖堂のすぐそばにあるのですが、なかなか見つけられず。。
ですが、聖母大聖堂の右後ろあたりにありました。
看板があるだけで、今は牛乳が売られている場所ではありません。

マルクト広場
フルン広場よりも小ぶりなマルクト広場ですが、 こちらもアントワープに来られたら是非、 足を運ばれる事をオススメする広場です。
理由は2つ。
1つ目は、16世紀に建てられてルネサンス様式の市庁舎です。
現在でも市庁舎として使われているという長い歴史のある建物。
2つ目は、アントワープの語源になったローマ戦士「ブラボーの像」があるからです。 英雄ブラボーが巨人アンティゴンの手を切り落として川に投げ入れ る様子を表しています。hant(手)+werpen(投げる) から、Antwerpen(アントワープ)となったそうです。

ルーベンスの家
ルーベンスは1500年代終わりから1600年代前半に活躍した バロック期の画家です。アントワープ聖母大聖堂の飾られているような宗教画から肖像画、風景画などさまざまなジャンルの作品を残している画家です。
ルーベンスはアントワープに大規模な工房兼住居を作り、そこで多くの作品を作成しました。 その工房が現在でも残されていて、現在では博物館となっていて見学可能です。
住所:Wapper 9-11, 2000 Antwerp
時間:10:00~17:00(最終入場は16:30)
休館日:月曜日
入場料:大人8ユーロ( 当日有効のアントワープまでの電車にチケットを見せると2ユーロ の割引あり)
ルーベンスの作品に加え、イングランドの宮廷画家にまでなったアンソニー・ヴァン・ ダイクをはじめとするルーベンスの弟子の作品も飾られている。
またルーベンスが当時収集した有名画も一緒に展示されている。
現在有名な画家の方は、当時貧しい思いをされて絵を描かれていたのかな、と思っていました。
しかしルーベンスの家へ行ってみて、 お家の大きさと彼がコレクションした芸術作品に驚きました。
ルーベンスの絵画も当時の有名画も楽しめる美術館でした。


ルーベンスの家のお庭も、広くてきれいにお手入れされていて見どころの一つです。

フランダース関連以外にも、有名画家のルーベンスをたどっ辿ったりと、こじんまりとした街の中でも見どころが多く、是非ベルギーへ行き機会のある方におすすめの場所です。
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