歴史ドラマ系で私がドハマりした海外ドラマがあります。 その名も『Medici/メディチ』です。
ストーリーも面白いことさながら、ルネッサンス期のフィレンツェが舞台なので、映像もとても綺麗でオススメのドラマです。
『Medici/メディチ』
メディチはイタリアとイギリスによる共同制作のドラマで、ルネッサンス期のイタリア・フィレンツェにおいて、銀行家、 政治家として実質歴な権力を握った一家を描いた物語です。
メディチ家は銀行家としてローマ教皇庁の債務管理者となり教皇庁の金融業務で優位な立場を得ました。そして、メディチ家はイタリアだけでなくヨーロッパでも有数の大富豪となります。
その財力でミケランジェロなどの多くのルネッサンス期のパトロンとして、芸術にも貢献をします。
2016年10月にシーズン1がイタリアで初めて公開されました 。その後地上波やNetflixなどのオンラインストリーミング サービスも通じて、イギリス、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、 アイルランド、フランス、ドイツ、オーストリア、ポルトガル、 インドなどで公開されてきました。
シーズン2は2018年から公開され、そして2019年12月からなんとシーズン3の公開がイタリアの放送局で始まりました。
シリーズ3で完結するこのドラマですが、1シリーズ8話ずつあります。
『Medici/メディチ』のあらすじ
シーズン1
シーズン1ではメディチ家の中のコジモ・デ・ メディチを中心に描いた物語です。
1429年のフィレンツェ。銀行家のジョバンニ・デ・ メディチは銀行家として成功しているだけでなく、フィレンチェの政治家としても重要な役割を果たしていました。
彼は更なる力を手にするためにカトリック教会と手を結ぶことを計画しています。新しい教皇を選ぶ選挙が近づいてきており、よりメディチ家に近い人が教皇に選ばれるように手を回すため、息子のコジモとローレンツォをローマに送り込みます。
芸術に興味のあったコジモはそこで、モデルと恋に落ちます。しかしながら、親のアレンジによる政略結婚によって、コンテッシーナと結婚をします。
コジモは交渉の才能に長けていて、コジモの努力の末メディチ家が応援をしていた者が教皇に選ばれメディチ家は銀行としての権力を強化します。
20年後、、、
ジョバンニが不可解に殺されてしまい、 コジモとロレンツィオは密かにこの死の理由を探ります。
その一方で、フィレンツェの政治状況はメディチ家の権力、そしてフィレンツェの将来や、ルネッサンスの将来に対抗するための陰謀が企てられていました。
コジモはフィレンツェにあるドーモの完成を計画していましたが、それを完成されられる建築家になかなか出会えないでいました。しかしやっとドーモを完成させられる計画をもった建築家に出会い、建築を始めます。
その一方でジョバンニの死の謎が少しづつ解明していき、 またコジモに対抗する政治家アルビッジがドーモの建設を阻止しようとし、更にはメディチ家の権力に対抗していきます。
シーズン2
シーズン2ではシーズン1から20年後が描かれており、コジモの息子ピエロが家長を務めているところから始まります。
ピエロとその妻ルクレツィアがメディチ家の家長となったこの時代 、メディチ家の力は更に強くなっていました。
しかしピエロの暗殺を狙った事件から、彼のメディチ家の銀行運営の失敗が表に出てきます。
ミラノなどと支配していた一家であるスフォルツァ家に多くの借金をしていたピエロですが、その借金の帳消しのため交渉にこぎつけます。 しかしその条件というものが、スフォルツァ家がフィレンツェへ侵入し、権力をも持つことでした。
このことを阻止するために、ピエロの息子であるロレンツィオがピエロの家長としての役割も、フィレンツェでの政治家としての役割も引き継ぐことにします。
ロレンツィオが既婚者の女性と交際をしていましたが、ローマの裕福な女性と結婚することを承諾します。
ロレンツィオの弟ジュリアーノと彼らの親友ボッティチェリは二人とも一人の女性に恋をしてしまいます。ジュリアーノは異性として、ボッティチェリへ芸術家としての美の対象としてです。
ボッティチェリはその女性とジュリアーノをモデルとして、 絵画を描くのです。
パッチ家は教会での力を増すたし、メディチ家に対抗するために教皇と手を組もうとします。
しかしこのことが、平和で文化の繁栄をもたらしたフィレンツェとメディチ家の夢と権力を陥れる陰謀へと繋がります。
シーズン3
『メディチ』のシーズン3は、シーズン2直後の時代からロレンツィオを中心に描いた物語です。
ロレンツィオの弟ジュリアーノが殺害されたことで、よりフィレンツェを守るため、反メディチ家に対抗していきます。
反メディチ家に対抗するため、フィレンツェを守るためという理由であったものの、民主主義であったフィレンツェでメディチ家がほぼ独裁状態でした。
またロレンツィオは史実でもイタリアのルネッサンス時代に最も強力で熱烈な芸術パトロンであることが知られている通り、多額のお金と投資していきます。
しかし、そのお金はメディチ家が負担できる金額を越えていて、市民が知らないうちに勝手にフィレンツェのお金を借りていたのです。
丁度そのころフィレンツェのサンマルコ修道院の修道士となったサボナローラがメディチ家によるフィレンツェの独裁を批判し始め、キリスト教の信仰は神のもとにみな平等だと訴え、市民の関心を引き寄せます。
フィレンツェを守るため、家族を守るため、いろいろな手立てでロレンツィオは権力を失わない様に攻防していくが、ロレンツィオの死期も近づいてくる。。。
『Medici/メディチ』にハマった理由
権力抗争が次々に起こるストーリー
『Medici/メディチ』にハマった理由の一つは、 なんといってもストーリーの面白さ。
権力のある家族同士が、より自分の家族が有利になるように知恵を働かせながら、根回しをして権力抗争をしていくストーリーは次から次へと話が気になって仕方ありませんでした。
どのシリーズでも、話が進むにつれて盛り上がり、 次の話が観たいと思うと同時に、話を見進めてしまうと終わってしまうという悲しさと闘いながらの鑑賞でした。
シーズン最後どんでん返しはかなりインパクトがあり、また最後のどんでん返しに至るまでの様々な根回しや抗争、 陰謀などが複雑に起こっており、1度だけでなく何度も観たいドラマです。
史実を盛り込む歴史ドラマ
ルネッサンス期のフィレンツェのメディチ家と言えば、世界史の授業で勉強したほどの重要な家族。
そんな家族についての物語なので、どこまで史実に基づいて本当なんだろう、、、 とドラマを観ながら歴史も調べたくなります。 日本の大河ドラマを観ているような気分です。
またルネッサンス期フィレンツェだけあり、 ルネッサンスの三大巨匠のボッティチェリが出てきたり、ボッティチェが描いた有名な絵画も出てくるのも見どころの一つです。
女性の賢さ・強さが描かれている
メインキャラクターは男性陣ですが、その男性陣を支える女性陣の賢さと強さが素晴らしいんです。
恐らく記録されている本当の歴史には男性の事しか記録がない時代なのではないかと思うのですが、その記録が残されるほどの偉大な男性を支えていた奥さんなどの女性は、まさにこの『Medici/メディチ』 の中で描かれているような女性だったに違いない! と思ってしまいます。
女性ということで男性が決定したことに従うしかなく、つらい思いをすることもある一方、表で活躍できない分、裏で大きな力となっている女性がかっこよく描かれています。
男性は自分が活躍したと思うかもしれませんが、その裏では女性の計らいがあってのことかもしれません。
俳優がイケメン
なんといっても俳優陣がイケメンで、それだけでも観ていて最高のドラマです。
シーズン1の主人公コジモ役には、ゲーム・オブ・ スローンズでも活躍したリチャード・マッデン。 彼の綺麗な目には吸い込まれそうになります。
シーズン2の主人公ロレンツィオ役にはダニエル・シャーマン、 弟のジュリアーノにはブレッドリー・ジェームズです。
主役がイケメンなだけでなく、 主役の脇を固める役者もイケメンなので、 イケメン見たさでこのドラマにハマったところもあります。
とにかく映像が綺麗
ルネッサンス期のフィレンツェが舞台なので、 芸術に力を入れています。
フィレンツェの街や建物の様子や、メディチ家のお家の様子、 登場人物が来ている衣装などすべてが美しい。
特に現在のフィレンツェのメイン観光スポットとなっているドーモが建築されているところが描かれているのですが、そのドーモが美しいんです。
美しすぎてフィレンツェへ行きたくなります。
そしてフィレンツェへ観光へ行く方には是非行かれる前にこのドラマを観てほしいです。
海外の歴史ドラマが好きな私がオススメする『Medici/メディチ』!
ストーリー良し、俳優良し、映像良しで本当にオススメです。
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