ヨークシャーデールズ国立公園でハイキングをしてきました。
今までイギリスのあちこちを旅してきた中で、私のイギリスの好きな場所ランキング暫定1位にランクインするほどの素敵な場所。
『ハリーポッターと死の秘宝』のロケ地でありながら、その壮大な自然は、まるでホビットになってロード・オブ・ザ・リングの世界を歩いているような気分にさせてくれたヨークシャーデールズ国立公園!
私が味わった感動をぜひもっと多くの人に味わっていただきたく、私が歩いたハイキングコースの様子をご紹介します。
ヨークシャーデールズ国立公園
ヨークシャーデールズ国立公園は名前の通り、イングランド北部に位置するヨークシャー地方にある国立公園です。
では、デールズ(Dales)とは?
デールズとは「谷間」という意味です。特にイングランド北部やスコットランドでは谷や谷間のことをDalesというようです。
1950年代に国立公園に指定されたヨークシャーデールズ国立公園は、ライムストーン(石灰岩)で有名です。3億4000万年以上前に形成された石灰岩が至る所にあるため、まさに壮大。
昔はここで石灰岩を採取し売られていたそうですが、今は素晴らしい自然を守るためにここでの石灰岩の採取や販売は禁止されています。
『ハリーポッターと死の秘宝』のロケ地!マラム・コーヴ
ヨークシャーデールズ国立公園で特に有名な場所の1つは、マラム・コーヴ!
マラム・コーヴは約5万年前に氷河で覆われていた場所の氷河が溶け、大量の水が流れ出たことによって作られた「小さな谷間(Cove)」です。
映画『ハリーポッターと死の秘宝・パート1』の撮影でも使われました。
ロンがハリーとハーマイオニーとの旅から離脱した後、ハリーとハーマイオニーが最初に選んだキャンプ地です。
すごく印象的な景色だったので、正直イギリスに実在することに驚きました!
マラム・コーヴへの行き方
マラム・コーヴへの行き方は、
- 一番近くの地方都市リーズへ
- ヨークシャーデールズ国立公園に隣接する街スキプトン(Skipton)へ
- スキプトンからマラムへ
1.リーズへ
まず一番近い地方都市リーズへ向かいます。
ロンドンから電車で行く場合は、ロンドンのキングス・クロス駅から約2時間15分で行くことが出来ます。
ハリーポッターのロケ地のあるマラム・コーヴへ行くのに、ハリーポッターで有名なキングス・クロス駅が出発なのも旅を盛り上げます。
2.スキプトンへ
リーズからスキプトンへはローカル電車へ乗車!
リーズからスキプトンへは約40分ほどの電車の旅です。
車窓からの景色も素敵です。
3.スキプトンからマラムへ
スキプトンに到着後は、マラム・コーヴの麓町のマラムまでバスで向かいます。
バスは、観光シーズンの8月の土曜日で1日2本しかなかったので、事前にしっかり時間をチェックしておくことをお勧めします。
マラム周辺ハイキングコース
マラム周辺にはいくつかの推奨されたハイキングコースがあります。
それらのハイキングコースをみたところ、下記の5カ所が名所のようでした。
- マラム・コーヴ(Malham Cove)
- イング・スカー(Ing Scar)
- マラム・ターン(Malham Tarn)
- ゴーデール・スカー(Gordale Scar)
- ジャネッツ・フォス(Janet’s Foss)
そのため、この5カ所を周れるように水色でハイライトしたルートでハイキングをすることにしました。
実際にはゴーデール・スカーという滝部分で、前日の大雨により川の水かさが増してしまっていて歩くことができず、ピンクでハイライトしたルートを歩きました。
全部で5時間弱くらいのハイキングです。
マラム・コーヴ
マラムの街にバスで到着後、まずは1番の目的のマラム・コーヴへ。
マラムのバス停前はこんな感じ。
ハイキングを始める前に、マラムのバス停のすぐ近くに寄付式の公共トイレがあるので利用。とっても有難いです。もちろん、寄付で成り立っている公共トイレなので寄付しました。
マラムバス停からそのまま標識に沿って真っすぐマラム・コーヴを目指いして歩いて行きます。
歩いて行くと、どんどん近づいてくる崖!
水量にもよるかもしれませんが、崖の麓まで行けます。崖の麓から上を眺めるのも、自然の壮大さと感じされて良かったです。
マラム・コーヴの麓から実際にマラム・コーヴへと登っていきます。もちろん、ロッククライミングではなくハイキングコースがあるのでご安心を。
そうは言ってもこの階段だけで結構なエクササイズ。
大変ですが登った先の絶景はまさにピカイチ!
ボコボコした石灰岩の独特な地形も見どころですし、まさに『ハリーポッターと死の秘宝』で出てきたシーンそのもの。
マラム・コーヴから見えるヨークシャーらしい景色も最高でした。
ここに座って何時間も過ごしたい!と心から思いました。イギリスで暫定1位のお気に入りスポットです!
イング・スカー
お天気も怪しかったので、雨に降られる前にハイキングコースを進みました。
マラム・コーヴの後方に回り込むようなルートです。
進んでいくと、イング・スカーへ。
この一帯は全部はまるで『ロード・オブ・ザ・リング』の世界の様。
『ロード・オブ・ザ・リング』は主にニュージーランドで撮影されましたが、ここで撮影されていてもおかしくないと感じるくらいです。
ホビットになった気分でハイキングをしていました。
『ハリーポッター』の世界観から『ロード・オブ・ザ・リング』へ。
有名ファンタジー映画を2つも体感できました。
マラム・ターン
激しい岩肌が見える谷間を歩き進めると、開けた場所に到着します。
マラム・ターンに到着です。
歩いていると羊が散歩しているのに遭遇。かわいい!
マラム・ターンは湖です。
湖のほとりには、マナーハウスのようなお屋敷も。
マラム・ターンの近くには駐車場もあったので、車でこの地域に散策に来ることもできます。
ゴーデール・スカー
マラム・ターンから続いても名所ゴーデール・スカーへ。
ゴーデール・スカーへ向かい途中までは車も通れる舗装された道を歩きます。
そこから見えるヨークシャーの景色も素晴らしい。
舗装された道からハイキングコースへ進んでいくと、どんどん岩肌が険しい景色が見えてきます。
Scar (傷跡)と名前が付いているだけに、岩肌が切りつけられて割かれたよう地形でした。
そんな傷口の中に入っていくようなハイキングコース。
かなりの崖みちなので、小さなお子さんやご年配の方にはちょっと難しいコースかもしれません。私も足だけでなく、手も使って上り下りしたほどです。
崖みちを降りていくと、徐々にゴーゴーとすごい音が。
そこにあったのは、滝!
雨が多く振った後に行ったためか、水量もすごく谷間に響く滝の音は迫力がすごかったです。
プロのカメラマンの方が大きな三脚を使って撮影していました。
それだけの絶景です。
本来のハイキングコースですと、このままゴーデール・スカーの下に降りていけるようですが、私が行った際は滝の水量が多く、川の中を歩かずに進むことは不可能になっていました。
滝からの水量もすごく川の中を歩くのが危険に感じたため、私たちは来た道を引き返すことに。きちんとしたハイキング装備の人たちはハイキングコース濡れながら歩いている人もいました。
ゴーデール・スカーの麓からゴーデール・スカーを見上げるのも素敵な景色のようですが、安全を優先し今回は諦めました。
ジャネッツ・フォスからゴーデール・スカーの麓へ歩くことも可能です。
ジャネッツ・フォス
ゴーデール・スカーからハイキングコースを引き返し、別ルートにてジャネッツ・フォスを目指しました。
デール・スカーへ行く手前の崖の上からの景色も素敵でした。
雨が降ってきて、吹きっさらしに合いながらの鑑賞でしたがそれでも素敵!
ジャネッツ・フォスへ向かい道中は再び、舗装された車道を歩きます。
ヨークシャーの丘の緑と青のグラデーションが本当に綺麗!
ジャネッツ・フォスはゴーデール・スカーと比べると穏やかでした。
それでもマイナスイオンを感じられる素敵な滝です。
Fossとは古いスカンジナビア半島の言葉で、「滝」という意味らしいです。
昔この滝の奥にJanetという妖精の女王が住んでいたそうです。そのため、Janet’s Fossと呼ばれるようになったようです。
妖精の女王が住んでいたことも信じられるくらい穏やかで平和な素敵な場所でした。
ハイキング後はマラムで一息
ジャネッツ・フォスが今回のハイキングの最後の名所でした。
最後にマラムまで戻り、バスの時間まで一息することに。
マラムは本当に小さな村なのですが、いくつかパブやB&Bがあります。
私たちが行ったのは、The Listed Arms
こちらはB&Bもやっていて、パブではお料理も提供しています。
ハイキング後においしそうなパブご飯を食べている人もいました。
ハリポタロケ地!マラム・コーヴ in ヨークシャーデールズ国立公園でハイキング
ヨークシャーデールズ国立公園にあるハリーポッターのロケ地でもあるマラム・コーヴ周辺でのハイキングの様子をご紹介しました。
自然の壮大さに感動しながら、ハリーポッターの世界観やロード・オブ・ザ・リングの世界観も味わえる素敵な場所でした。
イギリスで大好きな場所です!