
イギリスでヘアドネーョンをしました。

3年以上まともにカットしていない髪でしたが、誰かの役に立つと思うと少し誇らしく思いました。
イギリスだと
- どこの美容院に行っていいのか分からない
- 日本より美容室が高額
- 英語が不安
- アジア人の髪質やカットに慣れていないのでは?
などの理由から髪を長くのばされている方も多いのではないかと思います。
そこでせっかく切るなら誰かのためにヘアドネーションをしたいと考えている方の参考になるように、私のヘアドネーションを体験をまとめます。
ヘアドネーション先:Little Princess Trust
イギリスでヘアドネーションできる先はいくつかあります。
今回は私はLittle Princess Trustという団体へヘアドネーションをしました。

Little Princess Trustはイギリスで一番メジャーなヘアドネーションを募っている団体です。癌治療などをしていて髪が抜けてしまった子どもや若者のために本物の髪でウィッグを作っています。
Little Princess Trustは実際に癌治療で髪が抜けてしまったお子さんを持つ親御さんの思いからスタートしました。
がんを患ったハナちゃんは治療のせいで自慢の髪が抜けてしまいました。そこで親御さんがハナちゃんに合う本物の髪のウィッグを探しプレゼントしたところ、ウィッグのおかげですごく気分が明るくなったそうです。
残念ながらハナちゃんは亡くなってしまったのですが、ハナちゃんのような子を少しでも明るい気分にしてあげたいと思ったハナちゃんの親御さんが始められてチャリティーです。
ヘアドネーションの仕方
実際にヘアドネーションをした方法をご紹介します。
ドネーション先によってドネーション方法が変わりますので、よくホームページを確認されることをお勧めします。
ドネーションできる髪
ヘアドネーションにもルールがあります。
以下、Little Princess Trustで寄付できる髪の条件です。
- 30㎝以上の髪(45㎝以上あると尚良し)
- ストレートヘア、カーリーヘア、ウェーブのある髪などどんな髪でも可
- 自然な色に染めた髪
- 切れ毛·枝毛などのダメージの少ない髪
どんな人種の髪・どんなタイプの髪も受け入れてくれるそうなので、さすが人種のるつぼイギリスを感じます。
長い髪になるとどうしても日々のダメージで切れ毛や枝毛があったのですが、私は美容師さんに「全然大丈夫、むしろ綺麗!」と言われました。
私は染めてもなく、パーマもかけていなかったので割と綺麗な髪だったようです。
また、ドネーション先からも枝毛があるからと断れれることはなかったです。相当ダメージがない限り大丈夫なのかもしれません。
美容院の予約
ご自身でカットされる方もいるかもしれませんが、多くの方は美容院でカットされるかと思います。
美容院を予約する際はヘアドネーション用に髪を切りたいことをあらかじめ伝えておくといいようです。
ヘアドネーション用にカットしてもらうには通常のカットよりも少し時間がかかるためです。
美容院へ行く前に
美容院へ行く前によく髪を洗っていく必要があります。
美容院でシャンプーしてもらえるから!と思うかもしれませんが、ヘアドネーション用に髪を一度切ってから、シャンプーそして本格的なヘアカットが通常です。
美容院も切ってしまう長い髪のためにはシャンプーはしてくれませんので、美容院へ行く前にきれいにシャンプーをしましょう。
また、コンディショナーはなるべくしない方がいいようです。
もしどうしてもコンディショナーもしたい場合はよく洗い流す必要があります。
ドネーションする髪にオイルやスタイリング剤を付けてはいけません。
また、洗った後はよく乾かしてください。

スタイリング剤の付いた髪や濡れた髪は、ドネーションとして引き取ってくれません。
美容院でのヘアドネ用にカット
Little Princess Trustにヘアドネーションする際は30㎝以上の髪が必要です。
30㎝以上の髪を3か所で束ねてから、カットしてもらう必要があります。
3か所というのは、下の写真のように
- 髪を切るところ
- 毛先
- 上の二つの真ん中
です。

美容師さんに3か所束ねる必要があることをカット前に伝えましょう。
30cmもカットすると長さは約半分!すっかり頭が軽くなります。

カット完了
ヘアドネーションようにカットした髪は自分でLittle Princess Trustに送ります。
カット終了後忘れない様に持って帰らなければなりません。
カットしてもらって持って帰った髪の束はこんな感じです。

Game of Thronesのドスラク人を思い浮かべますが、いままで私の髪であったことと、これから必要な子どものためになることに感謝です。
Little Princess Trustへ髪を送る
ヘアドネーション用にカットした髪を自分でLittle Princess Trustへ送ります。
Little Princess Trustのウェブサイトからヘアドネーションフォームを印刷し、髪と一緒に送ります。空欄のフォームを印刷し手書きで情報を記入することも、オンライン上で情報を入力してから印刷をすることもできます。
ヘアドネーションフォームは下記ウェブページからダウンロードできます↓
https://www.littleprincesses.org.uk/donate-hair
髪と記入したヘアドネーションフォームを封筒に入れ郵送します。
中の髪が配達中に濡れたり汚れたりしない様に、段ボールや濡れないしっかりした封筒に入れる必要があります。
私は中にプチプチの入った封筒に入れて郵送しました。
郵便局で売られている小さなプチプチの封筒を購入し、2nd Classの郵便で送りました。

送り先はこちらです。
The Little Princess Trust
The Hannah Tarplee Building
22-25 Berrington Strret
Hereford, HR4 0BJ
UK
イギリス国内また海外からもヘアドネーションをすることが出来ます。
ヘアドネーション完了
髪の郵送してから数日後にメールにてヘアドネーションのお礼メールが、ドネーションフォームに記載したメールアドレスに届きました。
ヘアドネーション証明書も一緒に送ってくれました。

イギリスでヘアドネーションをして
日本にいる時から長年ヘアドネーションをしたいなと思っていたのですが、まさかイギリスでするとは思ってもいませんでした。
長く伸ばした髪をバッサリ30㎝も切るのには勇気もいりましたが、これで喜んで笑顔になってくれる子がいると思うと本当にしてよかったなと思います。
美容師さんにきれいに整えて頂いて、大満足の新しい髪型です。

正直今でも長かった髪が恋しくなったりもしますが、髪はまた伸びます。
恋しくなった時は私が長い髪をなびかせるよりも、小さな笑顔の役に立ってる方がよっぽどいい!と思い、自己肯定感の低い私ですがたまには自分を褒めることにしています。
また数年経ったら、誰かのためにヘアドネーションをしたいなと思います。