コロナウイルスの影響で【準ロックダウン】が始まったイギリスですが、こんな誰もが予想もできなかった現状を少し明るく、心温まる出来事がイギリス中で一斉に起こりました。
コロナウイルスの感染者の治療をし、最前線で戦ってくださっているイhttps://blog.hatena.ne.jp/na-kouk/na-kouk.hatenablog.com/edit?entry=26006613541176088#sourceギリスの医療サービスNHS(National Health Service)に務める方々へ、イギリス中の人が一斉に感謝を表現しました。
最前線で活躍してくださっている人へみんなで感謝する、その一丸となった行為に心温まり感動しました。
イギリスの誇りNHS
イギリスの医療サービスはNHS(National Health Service)と呼ばれ、イギリス国民やイギリスに長期滞在している住民、移民は無料で平等に医療サービスを受けられる仕組みになっています。
もちろん医療サービスが無料と言っても税金や国民保険によって財政を立てているので、国民が支払ったものを国民の健康のために使っていることになります。
イギリス国民はこの無料で平等に受けられる医療サービスNHSをとても誇りに思っています。
選挙のたびにNHSは話題の中心になり、各党のマニュフェストでNHSについてどのように述べられているかが大きく議論され、各党のNHSの扱い方が大きく政党の支持率に影響します。イギリスのEU離脱前の総選挙の際も、各党のマニュフェストで扱われているNHSが大きな話題となっていました。
また2012年のオリンピックの開会式の際には、NHSをテーマに扱ったシーンが大々的にあり、イギリスにとってNHSという医療サービスは世界に誇れるイギリスのものだということがよくわかります。
そんなイギリスの誇りNHSがコロナウイルスと戦い、国民の命と健康を守ってくれているので、NHSに従事する人に感謝を込める拍手がイギリス中で行われました。
コロナウイルスと戦うイギリスの医療サービスNHS
コロナウイルスの検査や治療ももちろんイギリスでは、このNHSを通して行われています。
医者、ナースはもちろんのこと、受付、病院の掃除の人、医療器具を運ぶ方々など数えきれないほどの人が長時間コロナウイルスと戦うイギリスの医療サービスNHSで働いてくださっています。
それでもこの爆発的に広がるコロナウイルスへの対応は追い付かず、政府がすでに引退している医者やナースにコロナウイルスに対応するため、もう一度NHSで働いてくれるようお願いを出すと、多くの方が働きに戻ってきて下さいました。
働きに戻ってきてくださった方の多くは、退職されてから数年たっていて今の医療システムでどれほど役に立てるかわからない、また自分自身も若くはないからコロナウイルスに感染したら、、などの不安がある中、人々の命を助けるためNHSの現場へ戻ってきてくださいました。
また現在学校で医者やナースになる準備をしている最終学年の学生たちも、できる範囲でNHSに協力して働いてくださっています。
#ClapforCarers イギリス中が一丸となった瞬間
3月26日(木)午後8時
イギリス中が一丸となって、コロナウイルスと最前線で戦うNHSスタッフ、ケアスタッフに感謝を示し、称賛する拍手が一斉に行われました。
これは 3月26日(木)午後8時に自宅の窓などからイギリス中で同時にNHSスタッフに対して拍手を行うもので、準ロックダウン生活ならではの自宅にいながら参加できる行為です。
日にちや時間は違いますが、イギリスだけでなく世界の様々な場所で行われています。
コロナウィルスで世界が真っ逆さまになったのではないかという様な状況の中、果敢に最前線で働いて下さている医療従事者の方へ送る拍手ですが、イギリス中が一丸となって感謝し、またコロナウィルスと立ち向かっている様子にとても感動しました。
完全なロックダウンに備えて買い込んでしまっている人や、年配の方や医療従事者のために優先して開いているスーパーの時間に、普通の若者が交じり込んで買い物をしてしまうなど、今の状況の中で悲しいニュースも耳にするのは事実です。
しかしこのNHSに感謝を込めた午後8時の一斉の拍手は、ほんとにピュアで心温まるものでした。
ロンドンの住宅街の様子
ロンドンに住んでいる私ももちろんこのNHSへの感謝の拍手に参加しました。
午後8時ちょうどにご近所中から聞こえてくる拍手。またそれに加え、NHSへの感謝を言葉にし声に出している方もいました。
今までロンドンに住んでいてあまりご近所の方を見かけることや話す機会はなかったのですが、これほどまで温かい人たちが周りに住んでいたのかと感動しました。
これほどまで素敵で温かく、気持ちのこもった拍手を聞いたのは人生で初めてです。
NHSのスタッフの方、最前線でコロナウィルスと戦ってくださっている方に届いてほしいと切に願いました。
ロイヤルファミリーも参加
このNHSに感謝を込めてイギリス中で拍手を送る行為「#Clapforcares」もしくは「#ClapforNHS」に参加したのは、イギリスに住んでいる普通の住人だけではありません。
ロイヤルファミリーも参加されていました。
エリザベス女王がいらっしゃるウィンザー城での様子や、コロナウイルスに感染したとニュースになっているチャールズ皇太子、かわいらしいジョージ王子やシャーロット王女、ルイ王子が拍手をする姿も、SNSやニュースで流れていました。
イギリスにいるすべての人が立場や肩書などに関係なく、みんながNHSに感謝をしています。
有名観光スポットも参加
ロンドンを象徴する観光スポットもNHSに感謝を示す#ClapforNHSに参加をしていました。
もちろん不要な外出が禁止されている『準ロックダウン』なので見に行くことはできませんが、 ロンドンアイやサッカースタジアムなどが、同じ時間NHSに敬意を示すためNHSのカラーであるブルーにライトアップされていたそうです。
スポーツ選手も参加
ロイヤルファミリーが参加するなら、もちろん有名人やスポーツ選手も参加しています。
多くのスポーツ選手やスポーツクラブ、芸能人がSNSにその様子を投稿していました。
本当にこの大変な状況下で、イギリスが一つになった瞬間でした。
NHSに感謝を込めてイギリス中で拍手:まとめ
最前線でコロナウィルスと奮闘してくださっているNHSの皆さんに向けて、イギリス中が一丸となって敬意を示した#ClapforNHS、#ClapforCarersは本当に心温まるものでした。
先が見えないこの不安な状況の中で久しぶりに感じた心温まる出来事と、 これだけみんなが人のことを考えていることが感じられた瞬間を体験して、どうにか協力し合ってこのコロナウイルスを乗り越えられると少し希望を感じました。
最前線で頑張て下さっている方に少しでも感謝と敬意が伝わっていたらいいなと思います。
また自分にできることは少ないですが、自分が感染して迷惑をかけないこと、また自分がウイルスをばらまかないことが一番の協力だと思い、『準ロックダウン』に協力し、乗り越えたいと思います。
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